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Bus Drivers in Britain [uk inside out]

気がつくとこのカテゴリーに記事が一つもなくて。書きたいことは宝のように埋もれているし、ついこの前もふと思い出した、バス運転手ネタから。

イギリス、ロンドンの真っ赤なダブルデッカー、二階最前列を陣取って眺める景色には、癒されたり、ノスタルジックな気持ちにもさせたり。例えばRoute24は、主要な名所(Tate Britain, Big Ben, Westminster Cathedral & Trafalgar Square)を巡りつつHampsteadという広大な丘陵に辿り着ける為、土地勘を養うにもちょっとしたトラベルにも最適、地下鉄なんかより景色は良い上、フットワークは抜群です。裏腹に、City Centreを走るバスの運転手は、イジワルな人が多いのもホントのところ。手ぇあげてんのに気まぐれに止まってくれなかったり、運転が荒く、路駐の車にガタガタッと擦りあげて逃げてったバスに遭遇したことも。衝撃が伝わりましたからね、バスの中。万年交通渋滞気味の都心を走るのは、ストレスなのかもしれません。とはいえ、地下鉄に比べて定期券の安いバスは、学生にとってなくてはならないものなのです。

最初のホームステイ先はNew BarnetというZone5(Zone1が市街)にあり、スクールがあるZone3へは毎日バスに乗って通ってました。夏の天気の良いある日、明らかに気分上々♪の運転手さんに遭遇。ハナウタどころか、バス中に美声(?)を轟かせるような陽気な歌声に、乗客の一人がなにごとかと尋ねた所、「きょうはボクちんの誕生日なのさ~♪」。そうなの~おめでとぉ!とばかりに、誰かがHappy Birthdayを唄いはじめ、それが瞬く間に大合唱へ。正直、この展開に驚いたけれど、気がつけば私も唄ってました、とっても小さな声だったけれど(笑)運転手さんもよほど嬉しかったらしく、乗客が降りる度に「ありがとう、ありがとう」って噛み締めるようにいってました。

ある夜、少し遅くなってステイ先に帰る時、↑と同じRoute214に乗っていました。ロンドンのバスが24時間走っているのはとにかく便利。ただ夜遅くなると、運転手の目の届かない所には座らないように気をつけないといけません。酔っ払いの未成年軍団に囲まれて、怪しいチョコを食べろ食べろとしつこく絡まれたこともありましたから。まばらに乗っていた乗客も皆降り、最後の一人となった私も降りてテクテクと歩いていると、さっき乗っていたバスが道脇に止まってます。あれ?終点はもっと先やのになぁって不思議に思っていたら、なんと運転手が近所のショップに入ってお菓子かってました(笑)路線走行中なのに、客がいないのをいいことにバス停車させて!

グラスゴーへ行っても、ビックリしたバス運転手話は続きます。グラスゴーからバスに乗って1時間程の所に、Loch Lomond(ロッホ・ロモンド)という、有名な歌にもなっている湖があります。Lochとはスコットランドの方言の「湖」、"美しき岸辺 美しき丘 ローモンド湖" という歌詞にもあるように、静寂に包まれた環境が美しい湖を際立たせています。

帰りのバスのこと、肌寒い三月下旬はビジターも少なく、バスは停留所にはほとんど止まることなく走ります。乗客もまばらな中、なんか煙いなって気がしてきました。バスや地下鉄に乗っていても、タバコを吸いたがる輩に会ったことは幾度となくあります。あ~ぁ、どうしてこんなキレイな所にきてもタバコなん・・・と辺りをみまわすけれど、乗客にはそれらしき人がいません。あれぇ?この匂いは気のせいかなぁと思いかけた所、煙の発信源がわかりました。犯人はバスの運転手だったのです!運転手が堂々と運転中にスパスパやってるなんて、日本じゃお目にかかれません。

最後に、トルコはイスタンブールのお話。3年前の犠牲祭の頃、彼の幼馴染のお店に行く為、バスに乗ってました。犠牲祭の間は会社や学校もお休みになり、街には人がどっと流出します。私達が乗っていたバスも、蛇行運転状態。あと少し前進すれば、もう友達の店なのに。そんな中、隣のトルコ人おっちゃんが話し掛けてきます。「イルハン(トルコのサッカー選手)が日本に行くね~」とかなんとか。私がトルコ語がわかんなくても気にしない-くらいの勢いをもって、いろいろと質問してくる。そうこうしていると、まっすぐ前進のはずのバスが急に右折しはじめました。おいおい、路線とちゃうやんかと彼が運転手に訊きに行った所、「混雑してて面倒やし、しゃぁないやん」てなことをいわれたらしい。しょうがなくその辺りに降ろしてもらって、20分程歩くハメになりました。

知り合いが、日本海側を(たぶん福井)一人旅してた時、冬の寂れた季節だった為バスの乗客が彼女しかおらず、日本海の写真を撮ろうとカメラをかまえる度に、運転手さんが気を利かして止まってくれたという話を聴いたことがあります。バスの運転手さんといっても、いろいろありますね(笑)


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Sardanapalus

わ~懐かしいです。私も2階最前列に座って景色を眺めるのが好きでした。ロンドンのバスはいろいろとネタありますが、一番驚いたのは、運転手が普通に道を間違えてとんでもないところを30分くらい彷徨って、私の下宿の直前でルートに戻った、というものでしょうか。一体どこに行くの!?とほぼ満員の乗客達が大騒ぎになったのを覚えています(^_^;)あと、携帯電話で話しながら運転してる人はよく見ました。日本のバスではあり得ませんね。
by Sardanapalus (2007-01-30 16:59) 

クリス

Sardanapalusさん、こんにちは♪nice!をありがとうございます。
ほんとうに、懐かしいという一言に尽きますよね。又、季節の良い頃に行きたいなって思います。Sardanapalusさんのバスネタもかなりいっちゃってますね(笑)私はバスに乗ってる間に携帯をなくしました。スーパーで買った惣菜食べてて臭う人もけっこういますよね(笑)
by クリス (2007-01-31 13:18) 

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