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ボーン・スプレマシー (2004) US/Germany <The Bourne Supremacy> [film reviews]

マット萌えな女子が多発した前作(笑)の続編。盟友ベンと対照的に、超駄作な部類の醜い作品がマットにはないなぁと思いフィルモグラフィーをチェックした所、ちょっと怪しげな日本未公開の作品をみつけました。よくみるとベンが製作総指揮になってるし(笑)今作の監督は、『ブラッディー・サンデー』、『ユナイテッド93』を撮ったポール・グリーングラスが務めています。社会派なイメージがあったけれど(実際には、今作が上記二作の間に挟まってる)、アクションに力を入れて作っていますね。

あれから2年、マリーと共にインドにいたボーンは、未だに過去の断片的な記憶に苛まれていた。そして又、ボーンを狙う何者かの影が。"トレッドストーン"なのか?それとも新たな危険が彼に迫っているのか?

前作がアクションよりもドラマ要素が強かった分、アクション強化した作りになっているが、そうなるとドラマが弱く感じるのは仕方ないのかな。ボーンを追うCIA、ロシアの石油がらみの組織、共に個性的(特にCIAのアボット)な魅力を持っており、追うもの、追われる者相互の事情が絡み合って緊張感を持続したままエンディングに突入していったが、残念なのは、①CIAの部下が冴えない②ボーンが前作より弱くみえた③ボーンの計画性が薄まり、ラッキーな潜り抜け方をしてる、という三点。

①は、ボーンがCIAが追うモニターにひっかかった際、「ドジったな」とか「逃げてきたのか」etcボーンを侮って捉えすぎな所。次にホテルにボーンが現れた時も、「一泊したかったんだろう」なんて推測はありえない。②は、前作は血さえも流さなかった(よね?)ボーンが、殴り倒されたり傷を負ったりする箇所。③は、列車に乗ろうとしたボーンが警察を撒くシーン、カーチェイスetcラッキーがつきまとった逃亡だった感が否めず。ニッキーを連れ去るあの広場にしたって、カメラの制限された視界に助けられてる気がして。

とはいっても、普通のアクションよりはドラマもみれる。グッとくる音楽も良い。カーチェイスだって、憧れの国ロシアの街並みがエキサイティングに映され、少女に告白する侘しい雰囲気も繰り返し観たくなる。彼のこれからを考えると、ボーンの苦悩ははじまったばかりかもしれない。

 

ボーン・スプレマシー

 

ボーン・スプレマシー

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2006/11/30
  • メディア: DVD


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Catcat44

こんにちわ~!
この作品、前作であれだけステキな再開を果たした二人だったのに、彼女、オープニングですぐ・・・これ、びっくりでした。
前作を見ているだけに、2作目は驚くほどのものはなかったと思いますが、でもなかなか楽しんで見れました。
マット、アクション似合います(笑)
by Catcat44 (2007-02-15 16:36) 

ノリ

こんにちは。この作品は正直、前作よりつまらなかったです・・・
蟻銀さんがご指摘してるとおり、ドラマ要素が少なかったからかな、と
思います。アクション好きの人なら楽しめると思いますが。
今年は続編も公開されるようですのでそちらに期待!です。
by ノリ (2007-02-15 17:49) 

クリス

LICCAさんこんばんは♪nice!をありがとうございます。
そうなんですよね、ショックでした、冒頭から。
それにマット=アクションってイケますよねー!全然そういうタイプにみえないけど・・・不思議ですね。

ノリさんこんばんは♪nice!をありがとうございます。
確かに、前作と比べると粗がみえる作品ですよね。普通のアクションムービーよりは上をいってるとは思うんですが。続編の監督はポール続投ですね!原作となった小説は読んでないので、まっさらな気持ちでボーンのその後を見守りたいと思います。
by クリス (2007-02-15 21:13) 

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