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ミクロの決死圏 (1966) US <Fantastic Voyage> [film reviews]

勝手にSF三部作の三作目f^-^; 一作目二作目とこの三作目、それこそ勝手に「コレ観たいや」と気分に任せてテキトーに選んだ作品、特に繋がりも脈略もありません。

敵の攻撃によって脳に障害を起こした要人を救うため、医療チームを乗せた潜水艇を縮小させ、注射器と共に体内に入り込み、血液の流れに乗って脳へ辿り着き治療を施そうとする。制限時間は60分、それを超えてしまうと要人も医療チームもどちらも危険な状態に陥るため、決死の冒険となるが---

今作はもっと子供の頃に観たかったなと思う。原題のようにファンタスティックな旅を医療チームが繰り広げるが、あの血液や白血球、抗体etcのイマジネーションの面白さは子供のほうがより楽しめるような気がしてならない。大人になっちゃうと、妙に冷静、現実味を帯びた考え方が何処か抜けなくて困る。脳へ到達する冒険は、不測の事態も次々と起こってドキドキ。根拠のない発想から作られたトラブル→白血球に襲われる、抗体がボディにまとわりついて窒息しそうetc もどこか可笑しいと思いながら真剣に観てしまったが、不穏な空気を醸しておいて、特に解決もしないまま旅は終わってしまった。ストーリーうんぬんじゃなく、アイデアを魅せるのみの作品といった感が強い。実は、手塚治虫が『鉄腕アトム』においてこの映画よりずっと前に、似たような発想から体内にヒトが縮小して入り込むアイデアを基に、エピソードを書いていたよう。やっぱり日本の財産、手塚はスゴイなというオチになってしまった。

 

ミクロの決死圏

 

ミクロの決死圏

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2006/09/29
  • メディア: DVD
 

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コメント 8

あきら

子供のころに見たくちです。人の体の中に入ったら白血球に襲われるという妄想もふくらましました。確かに見る時期によって左右される作品ではありますね。その当時は画期的な画像だったかもしれませんが。
by あきら (2007-03-13 23:19) 

クリス

あきらさん、こんばんはー。コメントをありがとうございます。
そうなんですよね、その当時はかなり画期的な映像だったと思います。アイデアだって奇抜だし。ボディースーツに抗体がまとわりついてしまった時、「脱がせよ!」とか思ってる時点でダメな気がします(笑)>女なんですけどねf^-^;
by クリス (2007-03-13 23:35) 

tomoart

一昔はこの映画はずいぶんとテレビで放映されたものでした。その頃に観て、大好きになりました。全体にはサスペンスもユルい時代ですから、ちょっと能天気風味なのは仕方ないと思いますwでも潜水艦を縮小して注射するまでのシークエンスは、ウルトラホーク発進シーンに狂喜していたSF少年にとってはワクワクする場面として記憶に焼き付いています。
by tomoart (2007-03-14 00:53) 

クリス

tomoartさん、おはようございます♪
TV放映が頻繁にあったんですね、全然知りませんでした。
潜水艦縮小もオーッという感じがしましたが、大きくなる過程、その映像処理になるほどーと思ったり。あの当時にしては画期的だったんでしょうかね。
by クリス (2007-03-14 07:36) 

ken

僕も子供のころ、ラクエル・ウェルチに大興奮しながら観ました(笑)。
今思うと邦題も素晴らしい。僕も久しぶりに観てみます!
by ken (2007-03-14 12:44) 

coco030705

こんばんは。
私も大好きな映画です。今のCG映像とは比較にならないかもしれませんが、手作り感が好きです。また見たくなっちゃいますね。
それから、手塚治虫は本当に「日本の財産」ですね。「鉄腕アトム」でこの映画と同じアイデアを、先に発表していたとはさすが!日本の誇りですね。
by coco030705 (2007-03-14 22:07) 

りんこう

こんばんは!
僕はこの映画結構楽しみました。
coco030705さんが仰るとおり、今考えるとチープなセットですが、
それがいい味があると思いますね。
ダリが美術に関わっていたと記憶していたのですが、
Wikipediaを見ると違うようですね。
by りんこう (2007-03-19 19:58) 

クリス

kenさん、コメントが遅くなりましてごめんなさい。
子供ならウェルチには興奮しますよね(笑)実はもっとお色気キャラとして扱われるんじゃないかと楽しみにしてたんですが。nice!をありがとうございました♪

ココさん、コメントが遅くなってごめんなさい~。
確かに、手作り感が溢れていて、作られたCG画像に好感を持ちました♪出来すぎなのは逆に冷めちゃうこともあるし。nice!をありがとうございます。

りんこうさん、ダリは混同されて間違われることが多いようですね。でも、あの幻想的な世界はダリじゃなくても素晴らしかったと思います。チープ感は今の時代でも受けるんじゃないでしょうか。私は、もっとサスペンスが進むのかと思って観てしまったんで。nice!をありがとうございました♪
by クリス (2007-03-21 14:45) 

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