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ドリームガールズ (2006) US <Dreamgirls> [film reviews]

 実はこの作品、名古屋にいた時に観た最後の一本。上映時間ギリギリになって慌てて車に乗って向かったせいか、駐車場の壁に少しばかり車をこすってしまいました(あちゃ~)。いつもなら、ゼーッタイにそんなこと起こらないのに!やっぱり、焦って運転してはアカンなぁと痛感しました。免許を取って初めての(自傷)事故、誰にも迷惑かけなかった分、良かったのかな。そんなこともあって、少しばかり動揺しつつ鑑賞 f^-^;

エフィー、ローレル、ディーナの黒人少女3人は、"ドリームメッツ"という歌グループを作り、自動車産業の盛んなデトロイトにて、成功を夢みてオーディションへ参加する日々。中古車販売をしていたカーティスは、彼女たちの可能性に惹かれ、マネジメントに名乗りをあげる。やがて抜群の人気を誇る、黒人歌手ジェームズのバックコーラスになった彼女たちは、圧倒的な歌唱力を武器に全米の注目を集め、スターへの道を歩みはじめるが---

それなりに、舞台の成功を映画テイストにうまくハメられた作品という気がする。『シカゴ』も今作も、あいにく映画鑑賞のみな為、舞台視点との比較が無理な点が残念。別ジャンルになるけれど、『ザ・プロデューサーズ』はオリジナルキャストの映画を観た後、ロンドンの舞台を観にいった。映画もそこそこ面白かったと思ったら、舞台の爆発的な笑いとパワーに圧倒され、今迄観たミュージカルNo.1の座を、『オペラ座~』からかっさらってしまい、映画の存在さえ消え入りそうになったことがある。今作も、実は舞台のほうが100倍面白いんじゃないかという気はするが、観せ方、カメラワーク、ストーリーが転がるタイミング(歌の入りetc)に、ミュージカル映画の魅力を最大限に伝えようとするモノ作り精神が伝わってきた。

ジェニファーをはじめとする、パワフルなボーカル、ドラマ、エンターテイメントに社会的時代背景と、織り込み方は上手かったけれど、 よくよく考えると、誰にも感情移入しないまま終わってしまった点が、「まぁ、よかったかな」という感想にさせるのかもしれない。もしくは、車を擦ってしまった後遺症か(苦笑)ジェニファーのオスカーは天晴れだと思うけれど、実は凛子さんのキャラクターのほうが数倍複雑な、チャレンジングな役だったんじゃないかと思っている(『バベル』はこれから観る予定)。

 

ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)

ドリームガールズ:デラックス・エディション(DVD付)

  • アーティスト: サントラ, マキシ・アンダーソン, シャーリン・カーモン, キーシャ・ヘリー, ダレル・バブス, ルーク・ボイド, エリック・ドーキンズ, スティーブ・ラッセル, マイケル・レオン・ウーリー, ジェニファー・ハドソン, ビヨンセ・ノウルズ
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2007/01/31
  • メディア: CD
ドリームガールズ オリジナルサウンドトラック

ドリームガールズ オリジナルサウンドトラック

  • アーティスト: サントラ, ジェニファー・ハドソン, ビヨンセ・ノウルズ, アニカ・ノニ・ローズ, エディ・マーフィ, ローラ・ベル・バンディ, ロリー・オマリー, アン・ウォーレン, ヒントン・バトル, ジェイミー・フォックス, キース・ロビンソン
  • 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
  • 発売日: 2006/12/06
  • メディア: CD

◇監督:ビル・ゴンドン <Bill Condon> ◇原作:トム・アイン <Tom Eyen>◇脚本:ビル・ゴンドン <Bill Condon> ◇撮影:トビアス・A・シュリッスラー <Tobias A. Schliessler> ◇衣装デザイン:シャレン・デイヴィス <Sharen Davis>◇編集:ヴァージニア・カッツ <Virginia Katz> ◇音楽:ヘンリー・クリーガー <Henry Krieger> ◇出演:ジェイミー・フォックス <Jamie Foxx> ビヨンセ・ノウルズ <Beyonce Knowles> エディ・マーフィ <Eddie Murphy> ジェニファー・ハドソン <Jennifer Hudson>


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コメント 7

トミュウ

こんばんは。
ジェニファー・ハドソン、主役を押していたという点ではオスカー取っても納得かと思ってましたが、
確かに、役や演技の難しさなどから考えると、菊池凛子さんの方がすごいかも知れないですね。
TBさせて頂きます〜。
by トミュウ (2007-04-15 18:53) 

Sardanapalus

こんばんは~。この作品、映画も結構気に入りましたが、私も舞台で見たら何倍も素敵なんだろうな~と思わずにはいられませんでした(^^)「ザ・プロデューサーズ」は、私は舞台が先なのでどうしても映画だとおとなしめに感じてしまうんですよねー、映画版も好きですけど。

>誰にも感情移入しないまま終わってしまった
登場人物が誰も彼も濃すぎるので、自分と重なる部分を見つけるのが難しいかもしれませんね(^^)私も、完全に「囲いの外側から」楽しんだ作品でした。

私の記事もTBさせていただきました。丁度今サントラ聞いてます(^^)
by Sardanapalus (2007-04-15 20:46) 

クリス

トミュウさん、こんばんは♪こちらにもきて頂き、ありがとうございます☆
確かにジェニファーの迫力、魅せ方は素晴らしかったんですが、凛子さんの複雑な感情表現も、鳥肌ものじゃなかったのかなと、まだ作品も観てないのに感じています(笑)

Sardanapalusさん、こんばんは♪そうなんですよね、きっと舞台だったら・・・という目線がチラホラ入っちゃって。『ザ・プロデューサーズ』は、映画の後に舞台を観たら、映画が霞みました、ほんとに。サントラも良さそうで聴いてみたいけど、最近CD買わなくなったなぁ、、、。
by クリス (2007-04-15 22:52) 

こんばんは~
ジェニファーに圧倒されたけど、
なんだか今考えるとしつこかったかな(^^;)
とりあえず、ジェニファーしか印象に無い映画だったかな。
あとは、ビヨンセがやっぱり美人だなぁという感じか(^^)
by (2007-04-16 00:56) 

クリス

トチオさんこんばんは♪nice!をありがとうございます。
ミュージカル映画って、実はしつこく感じること多いです。あんまり好きじゃないジャンルなのかもしれないなぁって思ったり。でも、そこそこ良い作りになってましたよね。ビヨンセの美しさ&けっこう演技もイケることがわかって良かったです。
by クリス (2007-04-20 22:26) 

ken

>誰にも感情移入しないまま終わってしまった

これがこの映画のすべてを物語っているような気がします。
おもしろいけど残らない。なるほどそうだったのか、と思いました。
by ken (2007-04-21 16:18) 

クリス

詰まる所、そうだったなぁって気がつきました。皆それぞれ、自業自得な所アリ、それこそ音楽業界ってそういう強さが必要なんだと思うけれど・・・。
nice!をありがとうございました♪
by クリス (2007-04-22 18:06) 

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