ソウⅢ(2006) US ＜SawⅢ＞ [film reviews]
劇場へ観に行きたい程の作品がぽっかりとなくなった７月の連休中、新橋のあの映画館に行きました。あいかわらず廃退的なこの映画館はいろんな割引きがあり、カップルはペア割引1400円が使えます。1人700円のしかも2本立てって、都内じゃ最安かな？と思ったけれど、浅草新劇場の3本800円（割引後）がありました。この浅草の映画館、ふらりと前を通った際に、知らないオジサンにおススめラインナップを教わったことがあります。いつかは昭和初期映画を観に、ここへきてみたいと感じさせる映画館デス。
優秀な外科医リンが瀕死の殺人鬼ジグソウと彼を慕うアマンダに拘束される。ある者に仕掛けたゲーム終了迄、ジグソウを延命させなければリンの首に巻かれた爆弾が爆発するという。一方、ゲームを仕掛けられたジェフは鎖につながれた３人の男女を目撃する。数年前、ひき逃げ事故によって最愛の息子を失った彼は、この3人がそれぞれ息子の事故に関連していたことを知り－－－
「ソウシリーズ」は一作目、二作目共にDVDだった為、ビックスクリーンは初めて。結論として、これは劇場に行って観なかったほうが、後遺症（後味の悪さ）も少なく済んだはず。シチュエーション・スリラーとして、『CUBE』レベルの面白さをいかんなく魅せつけてくれた一作目から考えると、残虐かつグロさばかりの今作の方向性は、余りにももったいない、且つ成功した作品のシリーズ化に執着するハリウッドスタイルに辟易するしかない。結局、力ある者に踊らされてしまった製作者（特に一作目の監督、後に製作者として関わるジェームズ・ワン）は、とにかく壮絶なインパクトや残虐性を求めすぎてしまい、ファンとしてついていた客層をも裏切ってしまったといっていい。
今作が観たかった理由は、二作目のエリック刑事（マーク・ウォールバーグ兄）のその後の行方。それを考えると、エリックの説明がほんの繋ぎ程度の扱いだったことにもガッカリした。予想を裏切る結末がウリの今シリーズ、今作もそれなりの驚きを与えてはくれるが、唸るほどの（良い意味の）裏切りはなく一作目を超えることはならなかった。プロットがそんなに悪いという印象がない分、やはり残酷描写に特化してしまった（するしかなかった）環境を残念に思う。
こんばんは～
新橋の映画館ってあのJRの高架の下にあるところかな？
大昔に1度だけ観にいったことがありますよ。上を電車が走るとかなりうるさかったんですよね。それ以来行かなくなったな。
２番館では早稲田か三茶か池袋文芸座によく行きましたね。
それはさておき、まぁ本作はとにかく描写優先でなんだかもうい勢いあまってる感じだったなぁ。
とは言え、このシリーズはこういう路線なんでコレでいいとは思うけど、やっぱり１作目の衝撃度はなかなか超えられませんですね。
by (2007-08-06 00:18)
トチオさんこんばんは♪
そうです、あの高架下ですよ。確かに煩い気もするんですが安いから良いかなぁと。三茶はよく行きました。今は目黒にも時々行きます。
まぁ、本作はしょうがない気もしますが、余りにも画面から顔を遠ざけた回数が多くて多くて。もう良いですね、続編は。
nice!をありがとうございます。
by クリス (2007-08-07 00:24)