しあわせの法則 (2002) USA ＜Laurel Canyon＞

 『プレステージ』を観て、前より好きになってしまったクリスチャン・ベールの珍しい恋愛映画。最近は、ラブストーリーへの興味がなくなったなんてインタビューもあり、今作は貴重な存在となるかもしれません。ファンとしては、時にはやって欲しいけれど。ナターシャ・マケルホーン（『トゥルーマンショー』、『ソラリス』）がクリスの美しい同僚として現れ、二人が良い感じに発展していくさまに不思議な感情を持ちました。というのも、めったに誰それが良いなんていわないうちの彼が、彼女のファン。私が好きなクリスと彼が好きなナターシャが恋愛含みの絡みなんて、なんか変な感じ～。

医者の卵のサムと、博士論文を執筆中のアレックスは婚約したばかり。お互いの研究の為にロスに向かうが、空家となっているはずの実家には音楽プロデューサーのサムの母、ジェーンが若い恋人のミュージシャン、イアンがいた。母の奔放な暮らしぶりに抵抗し、堅実な人生を選んだサム。避けていた母との再会、思いがけない同居から真面目すぎたアレックスはジェーンや音楽仲間たちに興味を抱きはじめ－－－

最初の伏線、サムと奔放な母、美しい同僚、サラ、そして婚約者アレックスとの絡みがただの上滑りな絡みになってしまい、ラストを迎えてもなんらカタルシスのない決着のつけ方に少し唖然としてしまった。今作の失敗（？）もあって、クリスが恋愛映画拒否しているのかもしれないと、勘ぐってしまう。好きな役者がいない限り、観る価値は余り感じられない。しかもケイト・ベッキンセイルって、『月下の恋』や『シューティング・フィッシュ』の頃は良い個性を持っていたのに、昨今はアメリカ映画を好むのか、ただのキレイな女優になってしまっている気がしてならない。『アビエーター』の時も浮いていたけれど、今作の彼女も余りにも感情表現が乏しくて、

一方、驚くべきはフランシス・マクドーマンド。えらく年下のボーイフレンドを持つイメージが、彼女からは沸かなかったけれど、それを覆すキャラになりきっていた上、自身もウィリアムの母親役だった『あの頃ペニー・レインと』のペニー・レインとかぶっていたところが気になった（笑）

　 

　左上：フランシス、右上：ケイト・ハドソン（ペニー）、左下：ペニーポスター

そしてクリスチャン・ベールは、、、やっぱり良い。ナターシャと、危なくも魅惑的な方向へ傾いていくシーンの彼、顔が欲望を伴ってみるみる赤みを帯びていったところが妙にリアルすぎて、シビれた～。

 

しあわせの法則 デラックス版

• 出版社/メーカー: キネティック
• 発売日: 2004/12/22
• メディア: DVD

 

◇監督:リサ・チョロデンコ ＜Lisa Cholodenko＞　◇脚本:リサ・チョロデンコ ＜Lisa Cholodenko＞　◇撮影:ウォーリー・フィスター ＜Wally Pfister＞　◇編集:エイミー・E・ダドルストン ＜Amy E. Duddleston＞　◇音楽:クレイグ・ウェドレン ＜Craig Wedren＞　◇出演:フランシス・マクドーマンド ＜Frances McDormand＞　クリスチャン・ベール ＜Christian Bale＞　ケイト・ベッキンセイル ＜Kate Beckinsale＞　ナターシャ・マケルホーン ＜Natascha McElhone＞　アレッサンドロ・ニヴォラ ＜Alessandro Nivola＞

コメント 2

こんばんは〜♪
昨日はコメントが書き込みできませんでした。
と言っても，昨日は家からわたしのパソなんですが. . .
今，蓼科からスーさんのノート・パソコンで書き込みをしています。

暑いですね。こうも暑いと，
グラスゴーが懐かしくありませんか？（笑）

＜好きな役者がいない限り、観る価値は余り感じられない。＞
同感ですね。
わたしなんか名前と顔が一致する役者さんが少ないから，なおのことです。（苦笑）
by berry (2007-08-13 22:09) 

berryさん、こんばんは☆
グラスゴー、というかイギリスがめちゃくちゃ懐かしいですよ。こんあ暑さたまらーん→イギリスは良かったのぉ、って図式が頭ん中うずうずしてます。
まぁ、日本は日本らしい楽さもありますけどね。
nice!をありがとうございます。
by クリス (2007-08-18 23:00)