狼たちの午後（1975）US ＜Dog Day Afternoon＞ [film reviews]
改名しました（笑）前は「蟻銀」という、うちの彼の名前を漢字にあてていましたが、なんとも読みにくいしもっとすっきりしたいなぁとずっと思っていたところ、宝塚さんがナニゲに改名されていたのをみて→やりかたを教えてもらい→晴れて『クリス』になりました。ぶっちゃけ、クリスって私の苗字からきているんですよね。もちろん本名。よく源氏名?とか聞かれたりもしますが・・・。
あ、ちゃんと漢字がありますが、クライアントに会いに行く時も、面白がって私の名前をカタカナにして「○○とクリスと参ります」なんてメールする人もいて、向こうはガイジンがくると思って固まってることも（笑）そんなこんな? 最高に格好いい、若かりし頃のアル・パチーノを堪能した『狼たちの午後』。あぁ、もしも現代にいたらシビれるだろうなぁ!
計画もなく銀行を襲ったソニー（パチーノ）とサル（カザール）。結果、犯行の情報が漏れて警官隊に包囲され、篭城するはめになる。やがて、二人の強盗と人質との間に妙な連帯感が芽生える中、警察とのギリギリの駆け引きを展開するソニーに、野次馬さえエールを送る始末。警察から指揮を奪ったFBIも彼らの要求を飲むかにみえたが。
1972年に、実際に起こった事件を元に作られた今作、舞台劇のような設定に良質の役者たちが映えている。持久戦に程よく緊張感を持たせ、奇妙な、思いも寄らなかった展開をみせて飽きない。ふいにけたたましく鳴る黒電話、アタマを常にフル回転させるソニーの緊迫さ、対照的に静に徹するサルの不気味さ、間合いの絶妙さは抜群。
『ゴッドファーザー』コンビが再び観られる喜びも相まって、画面に釘付けになります。こうやってみると、ジョン・カザールはほんとうに惜しい役者だったとつくづく思う。あんなに大人しくみえてインパクトが強い役者って、そうはいません。言葉数少なくとも、いなくてはならない存在。アルとの相性も抜群にイイ。どうしても、カザールが頼りない兄にみえるけれど。
反逆者、アンチヒーローに共感する若者が多かった70年代らしさを、興奮しまくっている野次馬に写してみたり、サルとソニーがベトナム帰りだったりすることに時代を感じます。74年から75年にかけてアメリカのエコノミーが後退していたのも、二人に肩入れする観客をふやしたんじゃないかな。人種差別的な考えが根強く残っていた時代ということもわかりますね。
事実を元にしているとはいえ、上手くまとめた脚本は秀逸
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◇監督:シドニー・ルメット ＜Sidney Lumet＞ ◇脚本:フランク・ピアソン ＜Frank Pierson＞ ◇撮影:ヴィクター・J・ケンパー ＜Victor J. Kemper＞ ◇出演:アル・パチーノ ＜Al Pacino＞ ジョン・カザール ＜John Cazale＞ チャールズ・ダーニング ＜Charles Durning＞ ジェームズ・ブロデリック ＜James Broderick＞ クリス・サランドン ＜Chris Sarandon＞ キャロル・ケイン ＜Carol Kane＞
記事の中で紹介して頂き有難うございます。
>クリスって私の苗字からきています。もちろん本名
私も昔、栗栖と言う女性を知っていました。
でも珍しい名前ですよね。
同名が沢山集まって「クリス マス」つてね。（笑）
>1972年に、実際に起こった事件を元に作られた・・
そうなんですか、面白そうですね。今度借りて観ます。
先日、これも実話をベースにした「あるスキャンダルの記録」を観ました。
アカデミー受賞女優の競演で、見応えがありましたよ。
by 敏 悌次 (2007-09-22 14:52)
祝・改名。
クリスって名前じゃなくて、名字じゃん！みたいなｗ
この映画、いい映画でしたよね。
「ゴッドファーザー」の二人が、違う関係になってる！って思いながら
子供の頃に見て衝撃を受けた記憶があります。
見てみよう。
by ken (2007-09-22 19:52)
宝塚さん、大阪出身の友達も、栗栖さんがいたといっていました。京都へ行った時も栗栖さん宅をみつけて、写真を撮ったことがあります（笑）和歌山にも栗栖発祥地があるらしいです。
「あるスキャンダルの覚書き」ですか？私も観ました。見ごたえがありましたねぇ。nice!をありがとうございます。
kenさん、そうそうクリスってファーストネームなのに、私の場合サーネームなんですよね。よくイギリス人が混乱してました～。
アル・パチーノとジョン・カザールって、売れない頃から友達だったようですね。ジョンが健在だったら、今いちばん観たいコンビかもしれません。nice!をありがとうございます。
by クリス (2007-09-23 14:02)
そう「・・・の記録」じゃなくて「覚書」で、私の覚え違いでした。
by 敏 悌次 (2007-09-24 22:48)
ジュディの日記は怖かったですよね。あんな風に年をとったら悲しすぎます。
by クリス (2007-09-25 22:41)
改名、おめでとうございます！
この映画、大好きです。
アル・パチーノがソニー役で良かったと、何度も思わされます。
やはり、ラストシーン見たさに何度も見てしまう映画です。
脚本は秀逸です！
by ミック (2007-09-25 22:50)
ミックさん、nice!をありがとうございます。
ラストの一瞬のデキゴト、そしてアル・パチーノの目線が追う風景が対照的で印象に残ってます。あの頃のアルの顔をみると、ドキドキしてしまいますよ～。
by クリス (2007-09-30 13:31)