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映画総括 in 2007 Part 2. [feature films]

明けまして、おめでとうございます!家の近所に、「白髭神社」というこじんまりとした神社があります。カウントダウンが終わった頃に、ちょっとお参りに行こうかなと玄関のドアを開けてみると、普段は人通りの少ない道なのに、神社のある30メートル先迄ぎっしりと行列していて驚きました (^-^;)

映画総括 in 2007 Part 1. のリストより、印象に残った作品や俳優、音楽etcのマイベストを紹介します。

◆2007年上映作品ベスト3+2

1.麦の穂をゆらす風 (2006) Ireland
ケン・ローチが撮る作品の多くは、負や暗のイギリスを映している。そしてそれは、私が感じるイギリスそのものだと感じることが多い。今作は、『マイケル・コリンズ』を観たり、アイルランド独立戦争の知識を持って観ると、作品の印象が限りなく深くなる。批判にさらされつつも「過去と向き合うことによって、イギリスの未来へ希望を託したかった」監督の勇断に賛辞を送りたい。

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2.リトル・ミス・サンシャイン (2006) US
崩壊寸前のフーヴァー家族のドタバタ旅行をなにげなく観ていたら、圧巻のラストにポロポロと泣けた。崖っぷち家族が失くしかけた絆をとり戻し再生していく中、「勝ち組」、「負け組」の価値観が逆に崩れていくコントラストがオモシロイ。くせ者揃いの強烈なキャスティングが、嫌味なく作品の個性そのものになっていた点も高評価。
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3.あるいは裏切りという名の犬 (2004) France
大好きなオートゥイユの苦味や渋みを堪能した上、人格的に墜落した刑事役、ドパルデューにあっけにとられてしまう。数ある複線が核心へと導いていく中、悲しみを避けられないと覚悟したストーリーが、思いがけない方向へ昇華したラストが抜群にイイ。このフィルム・ノワールの再現を、ハリウッドがリメイクすることに不安を感じずにはいられない。

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◇2007年旧作品ベスト3+2


1.
キリング・フィールド (1984) UK
ブログレビューが追っついていない作品。カンボジア内戦、ポル・ポト派の狂気にみちた殺戮が繰り広げられる中、友情をはぐくむニューヨークタイムズ記者と、カンボジア人通訳。限界ギリギリの精神状態を幾度となく経験するも、互いを想いやる気持ちは少しも変わらず、いつもそこにあるのが美しい。ピューリッツァー賞を受賞したシドニー・シャンバーグの実体験。

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2.ディア・ハンター (1978) US
デ・ニーロもさることながら、彼の仲間たち、ジョン・カザール、メリル・ストリープ、そしてクリストファー・ウォーケンの不安定な存在感が、青春期らしい哀しさを秘めている。ベトナムロケに言葉を失い、鹿狩りロケに魅了され、そのコントラストの衝撃は高く、ベトナムへ志願していった彼らの不安感や戸惑いを雄弁に語っている。

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  • 発売日: 2007/06/14
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3.ボーン・アイデンティティー (2002) US
公開時にスクリーン鑑賞したかった。マット、やればできるじゃん(笑)という、マット=ジェイソン・ボーン萌えしてしまった作品。CG映画が氾濫する中、アクションのリアリティを追及した真摯な姿勢、根底に流れる確かなストーリー、共に昨今のアクション映画としては高評価に値する。ジェイソンとマリーの不器用な二人のロマンスも自然体。

ボーン・アイデンティティー  (ユニバーサル・ザ・ベスト第8弾) [DVD]

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狼たちの午後 (1973) US

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◆2007年ベスト音楽
Once ダブリンの街角で (2006) Ireland
こんな音楽映画がずっと観たかった。心からそう感じる、そっと宝箱を開けたような作品。サントラ試聴ももちろんおススめ。

ワンス ダブリンの街角で オリジナル・サウンドトラック

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  • アーティスト: サントラ
  • 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
  • 発売日: 2007/10/17
  • メディア: CD



◇2007年パーソナル大ヒット
ラストキング・オブ・スコットランド』を観てハートを射抜かれた、ジェームス・マカヴォイ(スコットランド出身・28歳)。去年のダニエル・クレイグといい、やっぱりブリティッシュが好きなんだなぁと改めて思いました。年明けに公開されるクリスティーナ・リッチの『ペネロピ』、春に公開されるキーラ・ナトレイの『つぐない』、アン・ハサウェイの『Becoming Jane』etc.公開作が続くことから、2008年になったらジェームスの人気が一気にあがりそうな予感。

ラストキング・オブ・スコットランド (特別編) [DVD]

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2008年も、イイ映画をいっぱい観ていきます。 皆さん、よろしくお願いしますね m(_ _)m

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coco030705

明けましておめでとうございます。

昨年は107本ですか!すごいですね。私は到底及びませんが、
「2007年上映作品ベスト3」の「あるいは裏切りという名の犬」と
「リトル・ミス・サンシャイン」は私も選びました。いい映画でした。

それから、サイドのWating listに「Nick of Time」が入っているのを
見つけました。この映画、筋もおもしろいし、まったく普通のジョニデが
見れる貴重な作品ですよ。私は好きです。

今年もクリスさんのブログを楽しみにしております。よろしくお願い致します。
by coco030705 (2008-01-01 22:42) 

あけましておめでとうございます。
今年もクリスさんの中身の濃い映画記事楽しみにしております!
by (2008-01-01 23:19) 

敏 悌次

明けましてお目出度うございます。
今年も(時々)宜しくお願いいたします。

リストされている「マイベスト」は、
私が観たのは一つもカスリもしませんでした。
・・・と言うか、
私は観たしりから映画の題名を忘れてしまいます。
そうそう・・・、旧作ですが「明日の記憶」は覚えています。
同病相哀れむ?(笑)
by 敏 悌次 (2008-01-01 23:47) 

tomoart

「世界最速のインディアン」はワタシも見ました。アンソニー・ホプキンスがいい味出してましたね。
話が変わりますが、「ベオウルフ」にアンソニー・ホプキンスが出ていてビックリしました。ほぼCGアニメなんで、前半の重要な役なのに最初は全然気付きませんでしたが・・・・。アンジーの裸が話題の映画でしたが、アンソニー・ホプキンスも素っ裸(局部隠し)になっております(爆)。
by tomoart (2008-01-02 02:21) 

あけましておめでとうございます。私も『リトル・ミス・サンシャイン』が昨年印象に残った一本でした。今年もよろしくお願いします。
by (2008-01-02 10:28) 

ミック

明けまして おめでとうございます^^!
リトル・ミス・サンシャインは見よう、見ようと思いつつ、
見逃している作品なので、是非、見ようと思いました^^!
「狼たちの午後」と「スケアクロウ」は何度見ても良い作品だと
思います。「世界最速のインディアン」は試写会でみましたが、
見た後にスカッとしました(●^∇^●)
ジェームス・マカヴォイ、素敵ですねぇ~(^艸^)
今年も沢山素敵な映画を紹介して下さいネ!
今年もよろしくお願いします☆☆☆
by ミック (2008-01-02 16:08) 

クリス

皆さん、nice!をありがとうございました!

>cocoさん、
あけましておめでとうございます♪
実は「ニック・オブ・タイム」、ちょっと辛辣な記事を書いてしまいました(下書きに入ってます)。ジョニデもウォーケンも良かったんですけど、ちょっと設定にノリきれませんでした。

>トチオさん、
あけましておめでとうございます!
2008年も、トチオさんのホラー系記事を楽しみにしてますよっ。

>敏 悌次さん、
あけましておめでとうございます。
私もとにかく、忘れっぽくなった気がします。俳優の名前なんかも、前みたいにすっとでてこなくなったし(涙)でも、観た映画だけは忘れたくないですね。映画は生きがいですから。

>tomoart さん、
あけましておめでとうございます~。
「ベオウルフ」は、大判ポスターにホプキンスの顔が載ってたのを覚えてます。観にいく予定はないんですけどね。しかし素っ裸はみたくないような・・・。

>katoyasu さん、
あけましておめでとうございますっ。
やっぱり「リトル・ミス・サンシャイン」はよかったですよね。ハートフルに旨くまとまってて。ああいう映画が、これからももっと観れたら良いなぁって思います★

>ミックさん、
あけましておめでとうございまーす。
ジェームス・マカヴォイ、かなり素敵だと思いませんか~?(笑)
2008年は彼を追っかけることにしました!公開作品はみんな観ますよ~。
by クリス (2008-01-02 19:09) 

江戸うっどスキー

『麦の穂を揺らす風』とパーソナル大ヒット『ラスト~』も、未見でしたので、観てみます。その他、選ばれた作品は、どれも好きな作品です。
今年も良い年になりますように。
by 江戸うっどスキー (2008-01-02 22:24) 

Catcat44

あけましておめでとうございます~。
この中では、「ボーン・アイデンティティ」でしょうか。
マット・デイモンが、うっかりカッコイイと思ってしまった第1作目で、その勢いで、「スプレマシー」「アルティメイタム」と見ておりますので(笑)
今年もよろしくお願いします~!
by Catcat44 (2008-01-02 23:46) 

まろがぁ

リトルミスサンシャインと麦の穂を揺らす風よかったですね。
邦画も見ているほうなのに天然コケッコー見てなかった。
残念。

DVDで見ようと思います。
by まろがぁ (2008-01-03 01:03) 

バラサ☆バラサ

ご訪問&コメントありがとうございます。

「キリング・フィールド」いいですね。
スクリーンで見たいな。

「リトル・ミス・サンシャイン」は、上位に食い込む作品なんですが、2006年12月公開なので、勝手にルール(2007年公開開始)を設けている私は、ベスト10に選出できませんでした。観たのが2007年なのに・・・
by バラサ☆バラサ (2008-01-03 01:09) 

ハッピー・ニューイヤー! 
ジェームズ・マカヴォイ、いよいよメジャー街道まっしぐらですね。
アンジー&モーガン翁と共演した『WANTED』も、期待してます。
by (2008-01-03 01:39) 

クリス

>江戸うっどスキーさん、nice!をありがとうございます♪
『麦~』も『ラスト~』もちょっと重たいところがありますが、どちらも良いです。歴史的背景を知っていると、もっと理解が深まります。

>LICCAさん、nice!をありがとうございます♪
マットのボーンシリーズは、DVDをかう予定にしています。アルティメイタムも3月発売らしいし。しかし3部作まとめたボックスはいつなのか気になります!

>まろがぁさん、nice!をありがとうございます♪
私の場合、『天然コケッコ-』が唯一観た邦画なんですが、えらい確立のあたりくじを引いたなぁという心境です!

>バラサ☆バラサさん、nice!をありがとうございます♪
私も、『キリング・フィールド』がリバイバル上映されたら、絶対に観にいきますね。

>おりょんさん、あけましておめでとうございます。
そして、nice!をありがとうございます♪
ジェームズ・マカヴォイ、余りにメジャーになってしまったら、それは寂しくもありますが、2008年は彼を追っかけますよ☆とにかく可愛くて目の中に入れても痛くない感じです(笑)
by クリス (2008-01-03 19:12) 

ken

「天然コケッコー」、魚河岸おじさんも推してたけど、
なかなかの作品なんですねえ。ちょっと観てみようかな?
おくればせながら、あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします!
by ken (2008-01-04 23:19) 

クリス

kenさん、こんばんは。
『天然コケッコー』は拾いものでした。昨年唯一観た邦画ですが、きっと2007年邦画ベスト作品だと思います(^-^;
こちらこそよろしくお願いしますね♪
nice!をありがとうございます。
by クリス (2008-01-05 20:05) 

Naka

こんばんは。
「麦の穂をゆらす風」「リトル・ミス・サンシャイン」「あるいは裏切りという名の犬」、私も好きな作品でした。
ジェームズ・マカヴォイは、私も「ラストキング~」が印象に残っています。(役が痛々しかったですが(;;) オートゥイユといい、ダニエル・クレイグといい、クリスさんと好みが似てるかも。。。(^^;
今年もよろしくお願いします。クリスさんの記事、楽しみにしています♪
by Naka (2008-01-06 01:39) 

クリス

Nakaさん、こんばんは。nice!をありがとうございます♪
ほんと、好きな異性のタイプが似てますよね。こういう人が好きっていうカテゴリーみたいなものはないんですけどね。ジェームスは、2008年は日本公開作品が多いし、きっと日本に映画のPRにきてくれるんじゃないかと決めつけています☆
by クリス (2008-01-06 18:07) 

coco030705

こんにちは。
「Once ダブリンの街角で」を見てきました。
素晴らしい映画でした。大阪では4日までだったので、
滑り込みセーフ!(^^) このあとアンコール上映があるんですが、
DVDでの上映なんですって。フィルムで見れてよかった。
TBさせていただきますね。
by coco030705 (2008-01-07 09:10) 

クリス

cocoさん、こんばんは♪
滑り込みセーフでしたね。そして、愛すべく作品でしたよね!
今も思い出すと胸が熱くなります。そんなパワーを持っていました。
後ほど、お邪魔します。
by クリス (2008-01-07 21:23) 

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