おくりびと (2008) Japan <Departures> [film reviews]
アカデミー賞にノミネートされた今作の再上映がはじまったとき、「いかなきゃな」って思いつつも時間が作れずにいたら、なんとアカデミー外国映画賞を獲ってしまいました。
私は会社にいて、時々オスカー速報ページを更新しながらみていましたが、画面に「Departures」という文字が現れたときは、
「うぉ!」
と思わず声が。
最近はバタバタしていて、いつものオスカー予想も叶わず。
ただ、授賞式は撮ってあり、『オーストトラリア』以来 好感度大のヒュー・ジャックマンを堪能しつつ、近いうちに振り返ってみたいと思います。
そしてふと眼に着いた求人広告に縁を感じて応募する。「旅のお手伝い」って・・・?
劇場は満席、立ち見もいる程の盛況でした。
この題材を真面目に捉えすぎたら重いだろうなと鑑賞前に考えていたら、やっぱりコミカルなシーンが小気味よく挟まれていて、みやすい。
この不景気な世の中に湿っぽいモノを作ったって、これ程の観客に支持されなかったと思います。
良くも悪くも、日本人は人情ものに弱くて、王道の感動作が好まれる傾向にあります。
よくある情感シーンは、余りにもとりすぎた「間」。
なにもなく、なにも語られず泣き崩れそうな俳優を撮り続け、騒々たる音楽が流れる感じです。
滝田監督の『壬生義士伝』がそうでした。
そしてその情感は、特に外国人の感覚からは少々しつこく感じることが多いようですが、そういうしつこさがなく、爽やかに、かつ、心にほっこりしたものを残して死者を送りだすシーンのバランスが良かったんだと思います。
そして、アート性も感じた納棺師のシゴト。
両俳優(山崎・本木)の立ち居振る舞いから仕草が美しく、特に本木はジャパニーズ版007があったらボンドは彼にやって欲しいと、余り本編を関係ないことも考えながら観ていました。
◇監督:滝田洋二郎 『コミック雑誌なんかいらない!シャ乱Qの演歌の花道』
◇出演:本木雅弘 『ファンシイダンス』、『中国の鳥人』
広末涼子 『花とアリス』、『GOEMON』
山崎努 『模倣犯』、『ラーメンガール』
余貴美子 『ニワトリはハダシだ』、『まぼろしの邪馬台国』
吉行和子 『ひめゆりの塔』、『20世紀少年』
「おくりびと」、良かったですねぇ。アカデミー賞絡みで再上映の劇場もだいぶ増えたお陰で、ワタシも見逃していたのに観る事が出来ました。出掛けて、劇場で観る1時間前にオスカー受賞のニュースを見た時は驚きましたけどw
by tomoart (2009-03-01 04:33)
nice!をありがとうございます♪
出かける直前だったんですね>オスカーニュース
受賞後は、それはもうすごい数の人が劇場に集まっていました。
いつもはオスカーに若干否定的なところを持っていますが、「おくりびと」と「~ミリオネア」の受賞は素直に喜びたいと思います★
by クリス (2009-03-01 09:39)
こんばんは~^^
モックン(ってまだ呼んでます)の折り目正しく、真面目な所と
役柄が見事にはまっていました。
彼のキッチリしてるけど
ちゃんと笑いを心得ている所がすごいと思います^^
日本版ボンド。確かに観てみたいですね!
by てくてく (2009-03-04 00:49)
てくてくさん、
モックンって呼びたくなる感じ(というか私も呼んでる?)わかりますよ。
実直すぎて笑いが生まれているところ、けっこう地だったりして・・・って思いました。男前なのに、親しみがある俳優ですよね。
nice!をありがとうございます。
by クリス (2009-03-04 10:56)