"Wonderland" Film Location in West End <映画 『ひかりのまち』 ロケ地> [film locations]
ロマンスを求めて伝言ダイヤルにメッセージを残したナディアは、ソーホーに働くウェイトレス。離婚歴のある美容師の姉デビーには9歳の息子がいるが、おかまいなしに男性たちと夜を楽しむ。妹のモリーは臨月になったが、夫の悩みに気づききれない。両親は、息子ダレンが失踪した後はぎこちない。
心の底に孤独を秘めた家族のやるせなさが、マイケル・ナイマンのメロディにのせて淡々と綴られていきます。ナディアが照明の溢れるロンドンの街をさまよう風景が儚くも美しく、私が感じるロンドンそのものといってもいい。映画の中のロンドンって、どうしたって作られた感が多かれ少なかれあるけれど、この作品に関してはゼロ、驚くほどナチュラルなんです。
Old Compton Streetは、ナディアが働くショップがある通り。SOHO内はいつも賑わっています。
残念だったのは、ナディアが働いていた実際のお店がはっきりわからなかったこと。↑はエントランス近くのショーケースの雰囲気が、なんとなーく似ていたから撮ってみました。ナディアが働くショップにいつもくる感じのいい彼がいるのに、ナディア自身はなかなか彼に気づかないもどかしさが、またイイんですよね。
Dean streetには、伝言ダイヤルから知り合った男性と会ったFitchers & Pianoというバー&レストランがあったんですが、残念なことにクローズダウンしていました。SOHOは特に飲食の競争が激しくて、お店の入れ替わりもよくあるんです。うーん、ほんとに残念。
ピアノバーを飛びだしたナディアが、さまよい歩くGerrard Street。ご覧のとおり、China Town(チャイナタウン)。ナディアがロンドンの街をさまよう撮影は、手持ちカメラ+照明もエキストラも使わないという徹底ぶりだったとか。誰一人として映画を撮ってるなんて気がつかなかったよう。だからこそ、驚くほどに自然な、生きたロンドンの街をとらえられたんですね。
大好きな作品です。
本当にナチュラルに街そのものと人そのものを撮った作品でしたよね。
私も一度だけロンドンに行ったことがあるのですが、
この映画を見てもう一度行きたくなりました。
住んでいたなんて羨ましい!
by movielover (2010-02-03 01:57)
そうなんですよね。
こんなにリアルなロンドンを映した作品って、ないと思います。
暮らしていると、特にそう思ったり。
日本にいてTVを通してみるロンドンは、いいとこどりですもんね。
nice!をありがとうございました。
by クリス (2010-02-04 07:26)