すてきな片想い (1984) USA <Sixteen Candles> [film reviews]
ジョン・ヒューズ脚本の第3弾。今作は、彼の秘蔵っ子となるモリー・リングウォルドをはじめて使い、また彼自身がはじめて監督もしています。モリーは最近の作品じゃなかなかみかけないけれど、80年代の青春映画のアイコンともいえる存在のよう。ジュリアの出世作となった『プリティ・ウーマン』も、はじめは彼女のために書かれた作品・・・という噂さえあるそうです。
16歳の誕生日を迎えたサム。けれど、姉の結婚式を翌日に控えて、家族たちは彼女の誕生日は忘れ去っていた。朝から落ち込み気味のサムは、学校へ行っても片想い中のジェイクとは言葉も交わせず、帰りのスクールバスじゃおちゃらけたジムにつきまとわれる。挙句、祖父母に自室を貸さなければならず、ヤケになって学校のダンスパーティーに繰り出すが・・・。
今作は、"すてきな片想い" そのものを描くよりも、コメディに走りすぎた感がありました。その結果、ストーリーがどっちらけになっってしまった印象です。『恋しくて』もそうだったけれど、最後のキメは輝いていたものの内容が伴わなくって残念。スポットがあたるべき2人よりも、はちゃめちゃなハイスクール・ライフを描くことに頑張ってしまったことが、どうにもこうにもいけない。
モリーは決して美人じゃないけれど、Girl Next Door 的なチャーミングさを持っています。また、ジョーン・キューザックと共に、弟のジョンもギーク(おたく)な生徒役として顔を出します。2人とも、昔の名残りがちゃんと顔に残ってるなぁ。あと3本、ジョン・ヒューズ作がHDに残ってますが、『恋しくて』を超える作品はないのかしらんと、ちょっと観続けることに不安も感じました。
ラストは、さすがにロマンチック
◇監督:ジョン・ヒューズ 『ときめきサイエンス』、『大災難P.T.A.』
◇出演:モリー・リングウォルド 『プリティ・イン・ピンク / 恋人たちの街角』、『鬼教師ミセス・ティングル』
アンソニー・マイケル・ホール 『ときめきサイエンス』、『ダークナイト』
マイケル・シューフリング 『ハリー奪還』、『恋する人魚たち』
ジョーン・キューザック 『マイ・ボディーガード』、『恋のスクランブル』
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