きっと、うまくいく (2009) India ＜3 Idiots＞

　　　おチビも9ヶ月になりました。ヒモやリモコン、メガネが好きで、お母さんの身体の至るところを8本の歯で食いちぎろうとします(苦笑) 食べること大好き、「あまちゃん」主題歌も大好き。一方、帽子が嫌い、スイカがちょっと苦手…。つかまり立ちもはじまり、ようやく腰も座ってきました。ハイハイはズリハイですが、とっても速いです。そろそろ、保育園を真剣に考えないと…ヤバそうです。

　　　名門工科大学に入学したファランとラージュは、超天才かつ自由人のランチョと出会う。2人はランチョに感化されて大学生をエンジョイするが、たびたび鬼の学長の怒りを買ってしまい、いつしか3人は問題学生として知られていく。大学卒業から10年後、ランチョの行方を知らない2人は、かつての同級生と再会し、ランチョを探す旅に出る。果たしてランチョと彼らは再会できるのか…?

　　　久しぶりのインド映画。この作品は、口コミによる評判のよさが決め手となって、じわじわと上映劇場をふやしていきました。わたし自身も口コミによって脚を運び、まんまと今作の世界にどっぷり浸かってワンワン泣いて帰ってきました(笑) 本来なら、メジャー劇場が上映してもいいくらいの作品ですが、宣伝費のなさ? 主役級俳優の知名度の低さ? により、単館系劇場を幾つか渡り歩きました。

　　　ランチョが巻き起こす騒動と彼自身の恋愛、ランチョに感化されて思想や表現の自由を知り、心を解放していくファランとラージュ、そして3人の友情を軸に描かれた青春学園ドラマです。しかしそのオープニングは、謎解きミステリーのような幕開けです。あんなに仲よかった3人なのに、なぜランチョは姿を消してしまったのか? 3時間の長尺も気にならないほどに、その謎にのめり込みます。

　　　今作のよさは、ランチョの独自性が魅力的なことと、彼の親友二人がとても純粋なことが挙げられます。また、各種エピソードが地味に感動的だったことです。ひと工夫ある頭を使った演出でしたが、表現方法はいたって素直だったことも好感です。ランチョ役のラミール・カーン、撮影時は43歳だったと知って驚きました。あれほど違和感なく大学生になれた40代は、ほかに知りませんよね。

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◇監督：ラージクマール・ヒラニ　『きっと、うまくいく』

コメント 2

お子さん、お元気そうで何よりです。
これは見たかったのですが、上映時間が3時間という点と上映館が少なく見損なっていました。
今日、高田馬場の早稲田松竹で上映されたので見てきました。
面白かったですね。3時間の上映時間の長さが気にならず。
ランチョが姿を消した謎、エピソードの面白さが良かったです。
ラミール・カーン、若いですね。太川陽介に似ていませんか。
若いころの細かったトム・ハンクスにもちょっと似ていますが。

by きさ (2013-10-19 00:15) 

まったく長さを感じさせませんでした！
ランチョ失踪のエピソードで観客の注意をうまく引っ張って、昔のエピソードを重ねるたびにランチョへの思いがこちらも大きくなっていきました。まさに、制作者たちの思うツボ…。太川陽介はあまり記憶にありませんが、若い頃のトム・ハンクスには納得です！nice!をありがとうございました。
by クリス (2013-10-20 00:15)