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31年目の夫婦げんか (2012) USA <Hope Springs> [film reviews]

   ことしの東京国際映画祭、2日間に計5本の作品を観ることができました。2011年に不慮の事故により急逝してしまった、テオ・アンゲロプロス監督の作品、『エレニの帰郷』がスクリーンで観れたことは、とても貴重でした。また、『ザ・ダブル/分身』という、文豪ドフトエフスキー原作を近代未来に置きかえた作品も印象的でした。ことしのサクラグランプリをたのしみにしつつ、また来年!

   結婚31年目を迎える、アーノルドとケイ夫婦。子供たちは独立し、毎日が同じことの繰り返しのマンネリな夫婦暮らしを送っていた。寝室はいつしか別々となり、ケイが一緒に眠りたいと勇気を持って伝えても、アーノルドはあっさり断ってしまう。夫婦関係をみつめ直すべきと感じたケイは、カウンセリングの本を購入。嫌がるアーノルドを説得し、著者バーナードの元へカウンセリングに向かう。

   『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル監督が、再びメリル・ストリープを使った今作。否が応でも期待度が高まりましたが、メリルのコメディエンヌぶりが発揮されていたにも関わらず、思ったほどのコミカルさ作品からは感じられず残念。結婚31年目にして夫婦のクライシスを迎えた男女の希望と葛藤が、真摯に描かれていました。メリルの相手役がトミー・リーだったのは素晴らしい。

   カウンセラー役のスティーヴ・カレルの真面目くさったもの言いとその時の表情は実に可笑しかったです。だって、彼には自然と「おちゃらけた」ものを求めてしまうから、意表をつかれたと思いました。30年も続いた夫婦の関係は未知の世界ではあるけれど、解るなーって思うところも感じられました。しかし、もっとコメディタッチで軽やかに描いてくれてもよかったと思います。惜しい感じ。

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◇監督:デヴィット・フランケル 『プラダを着た悪魔』

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