レッド・ドラゴン (2002) US/Germany <Red Dragon> [film reviews]
『25時』に続きエド・ノートンが主役、ハンニバル・アンソニー・レクターに対岐するウィル役。『羊たちの沈黙』、『ハンニバル』よりも前の時代を描いたカニバル・レクター初期作品、原作は未読な為憶測にすぎないけれど、ある程度忠実に映画化した作品という印象。『ハンニバル』は中盤から原作と袂を分けた上、レクターがクラリスに○○したり、エグい描写が連続したりと視覚重視な展開が散々な結果を生んだ。『羊たちの沈黙』 におけるプラトニックな親愛の芽生えや、殺害手法をみせないが為に感じたレクターへの底知れぬ恐怖は何処へ行ったん!と、公開初日の朝一にハリきって劇場へ行った私は憤慨せずにはいられなかった、ホントに。
かつて逮捕したレクターと再び向き合うことになったウィルの、ためらいや抑えがちな怖れをエド・ノートンは好演していたし、ホプキンスのとの釣り合いも良かった。レクターにとっては自身を逮捕したことによりウィルに一目はおいているけれど、少しあしらったような態度だ。『羊~』の時もやはりクラリスを格下扱いしていたが、お互いを知るうちに目線が合ってきた変化が心くすぐられる要素だった。そういう距離の遠近がなかったのは残念。
又、『レッド・ドラゴン』なのにそれに関しての描写が少ないなんて、Mr.Dことレイフ・ファインズが浮かばれない。アンソニー・レクターの存在感主導の作品だったとしても、レイフとエミリー・ワトソンの濃い描写が必要だったハズ。その上この映画にはフィリップ・F・ホフマンもいるし、なんとも豪華な陣営。皆、ホプキンスと競演したくて集まったんじゃ・・・。ドタバタコメディー『ラッシュ・アワー』のブレット・ラトナーが監督すると聞き、『ハンニバル』の失敗もあったし諦めていたけれど、それなりにまとまっていて意外と観れた。
とはいっても『羊~』越えは無理。作風が似てしまうのは百歩譲って許すとしても、しつこいくらいのスケアリーミュージックは止めて欲しかったなぁ。ないほうがゾクゾク怖かったのに。
こんにちは。原作を読んでいたんですけど、かなり忠実に映画化されてビックリしてしまいました。軽いアクションが得意のラトナー監督も無難にまとめていますし。原作自体がイマイチの『ハンニバル』よりははるかに出来が良かったと思います。もちろん『羊たち・・・』には及びませんけど~(笑)。
by (2007-01-11 12:12)
やっぱりそうでしたか~。『羊』っぽいシーンが多かったですもんね。ラトナーは『Xメン』に飛んだりけっこう幅広い監督で驚いてます。ハンニバルは原作もイマイチとは・・・シリーズ通して読んでみたいなぁ。
nice!ありがとうございまーす♪
by クリス (2007-01-11 23:13)
僕は原作共にレッドドラゴンが一番好きです。
マイケルマン監督のレッドドラゴンがアレだっただけに、
ノートン主演のレッドドラゴンが面白く観れる観れる。。。
by (2007-01-12 19:18)
kesoさん、こちらにもnice!とコメントをありがとうございまーす♪そうですか、確かにレッドドラゴン良くできてましたね。原作を読まないとどうにもわかりませんが、映画で観る限り、『羊』のトライアングル(ハンニバル、クラリス、クロフォード)がいちばんこのシリーズで気に入ってます。本のほうも図書館で借りてきますね、そのうち。
by クリス (2007-01-12 23:48)
こんばんは~
ホフマンが火だるまで下り坂を・・・
しか覚えてないなぁ~(笑)
と言うのは冗談ですが、やっぱり『羊』ショックが大きかった私もついつい観てしまうシリーズですよ。
そういえば近々『ハンニバル・ライジング』もやってきますね。
by (2007-01-13 02:12)
トチオさんこんばんは。nice!ありがとうございまーす♪
火だるまホフマンは強烈でしたね~(笑)しかも転がるスピードがはやいから一瞬の出来事のような気がしました。『ハンニバル・ライジング』は全然知りませんでしたよ~。気になるけど微妙ですね(笑)
by クリス (2007-01-15 22:12)