晩春 (1949) Japan <Late Spring > [film reviews]
赤坂にあるスウェーデン料理レストランへ行ってきました。
バイキングだったせいかついつい食べすぎちゃったんですが、ひとつひとつの料理がとても美味しくて。
ここは、60種類ものスモーガスボードを提供している、アジアにある唯一のレストランだとか(HPより)。スモーガスボードって? ですよね。スウェーデンにおいて、夏至祭やルシアス祭やクリスマスetc.のお祭りには欠かせないお料理。日本風にいうと「おせち料理」のようなものだとか。
次はランチタイムに行きたいなぁ。
鎌倉に暮らす大学教授の周吉と娘紀子は、妻を早く亡くしてからというもの、二人暮らしをしていた。父を気遣って27歳になっても嫁に行こうとしない紀子を思い、周吉はある考えを思いつく。
これが小津作品最初となる、笠智衆と原節子のコンビ。笠智衆のセリフ回しが耳心地よく、落ち着いて聞こえます。そして原節子の美しいこと! とくにあのパッチリした目には惹きこまれます。そんな2人の様子にヤキモキする周吉の妹(杉村春子)の"オバサン" は、これぞステレオタイプって感じです。
この作品、図らずも父と一緒に観ることになったんですが、とても居心地が悪かったなぁ。普段、父とは仲が良い分、こういう父娘作品を改めてみると、作中の娘の気持ちが手にとるように解かるせいか、恥ずかしいんです。
実際、一人娘(しかも年老いたときの子)の私が嫁に行くなんて、父は頑なに断るのかと思っていたら、どちらかというと周吉のようだったから、拍子ぬけしましたね。
時の流れを肌に感じ、形は変わっても変わらないものをちゃんと知っていたんだなと。
もう数年前に父が友達に伝えた言葉ですが、「娘は父親にとって、最後の恋人」だそうです。
ラストシーンの周吉の姿には、この言葉が映っていたかと思います。
◇監督:小津安二郎 『小早川家の秋』、『秋刀魚の味』
◇出演:笠智衆 『東京画』、『夢』
原節子 『小早川家の秋』、『忠臣蔵 花の巻 雪の巻』
杉村春子 『小早川家の秋』、『午後の遺言状』
小津作品を最後にみたのは随分昔になりますが、脚本の台詞に合わせてカット細かく編集された演出が印象的だった覚えがあります。良い作品が多いですが『麦秋』などが特に好きです。
by おぉ!次郎 (2009-04-10 05:54)
おはようございます。
そうですね、カット割りが細かい分、観る者の目線が人物に近くなる気がします。『麦秋』は未見なので、覚えておきますね。
nice!をありがとうございました。
by クリス (2009-04-12 09:39)