カールじいさんの空飛ぶ家 (2009) USA ＜Up＞ [film reviews]
きょうからまた、少しずつUpしていきたいと思います。11日の地震後、会社へは15日に一度出社したものの、福島の状況をみて午後すぐに帰宅命令が出て、それからずっと自宅待機（在宅業務）の指示がありました。けれど、明日からはいつも通りになりそうです。海の向こうの同僚たちからも、こちらの状況を気遣ってくれるメールを、いくつかもらいました。サポート、ありがとね。
最愛の妻が死に、古いが思い出の詰まった家に1人暮らす老人カール。開発の波が押し寄せる中、かたくなに家を守り抜いてきたが、ついに家を立退き施設に入ることに。しかしカールは、無数の風船を使って家ごと大空へ飛びたつ。それは、亡き妻エリーと約束した、伝説の「パラダイス・フォール」への、大冒険のはじまりだった。巻き添えを食らった少年ラッセルとともに…。
大人も楽しめるアニメ作りには、定評のあるピクサー。『トイ・ストーリー』シリーズや『Mr. インクレディブル』といった好きな作品もあるけれど、『トイ・ストーリー』があまりに傑作すぎて、これを超えられる作品が出ていない感もあります。"一発屋" になっていない分、ピクサーに集まている才能や技術については高く評価しているのですが…。『トイ・ストーリー』は、素晴らしすぎる。
人間、年をとればとる程、冒険することが億劫になります。わたしも、27歳の時はカタコトも喋れないままイギリスに飛んだけれど、今、おなじことをするのはムリがあります。愛妻が亡くなってしまったカールおじいさんにとっては、冒険に出るしか選択肢はなかったし、頑固者の彼ならそうなるとは思ったけれど…。おじいさんだからこその、並々ならぬ決意が感じられました。
自身が冒険好きになったきっかけの憧れの人を、とんでもない悪党として描いたとこは、ピクサーならではかと。ディズニーなら "みんないいひと" がまかり通って、大人がたのしめるパンチがないことも多いんです。人生を存分に生きてきたカールおじいさんだって、冒険に出たことにより新しい自分をみつけて帰ってきました。そういえば最近、"冒険" してないかもなぁ―???
◇監督：ピート・ドクター 『モンスターズ・インク』、『マイクとサリーの新車でGO!』
◇声演：エドワード・アズナー 『いのちの紐』、『ザ・レスラー』
ジョーダン・ナガイ 『カールじいさんの空飛ぶ家』
ボブ・ピーターソン 『モンスターズ・インク』、『ファインディング・ニモ』
クリストファー・プラマー 『女優志願』、『らせん階段』
「カールじいさんの空飛ぶ家」はお爺さんが主人公という事で、観る前はどうなんだろう、と心配な部分もありましたが、やっぱりピクサー、さすがでした。歳を取る事に対する不安感をも払拭する、（ワタシみたいなw）中年にも見て欲しい作品ですね〜。
ちなみにワタシの書いたレビューについたコメントで、アカデミー短編アニメ賞を受賞した「つみきのいえ」と設定が被ってる旨の指摘がありました。あれも良い作品だったけど、方向性は真逆だったかも（笑）。
http://youtu.be/uX0Dvtvev1E
by tomoart (2011-03-22 01:15)
こんばんは。
色々大変ですね。片付けなどでお疲れがでていませんか。ゆっくり片付けてくださいね。私も阪神大震災を経験しているので、よくわかります。あのときは職場が大変でした。
レビュー再開されて、嬉しく思います。この映画は大人も楽しめる筋書きのようですね。アニメは色が美しいので、ぜひみたいと思いました。
by coco030705 (2011-03-22 18:27)
tomoartさん、
歳をとったじいさんだからこそ、体を張ったところがみれて、冒険劇に活力が
でたと思います。
時間あるときに、youtube観てみます! nice!をありがとうございます。
cocoさん、
実は、会社のバラバラになった資料や書籍は、地震の次の日に業者の方に
きて頂いて、だいたいは片づけてくれていました。
きょうは、遅れてるシゴトを、なにから手をつけようかって、その順序を
決めていたら終わってしまいました。節電により電車があまりないので、
早く帰れと言われていて。
今作は、万人に受けるいい作品だと思います。
強く訴えるものは少ないかもしれませんが…。nice!をありがとうございます。
by クリス (2011-03-22 22:16)