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戦火の馬 (2011) USA | India <War Horse> [film reviews]

   娘が産まれてこの一か月の間に、顔つきも変わってきました。新生児の頃にミルクの後にみせてくれた恍惚の表情(というより、ふへ〜と目も口もへたれてる感じかな)が気に入っていたけれど、最近は前ほどぐったりした顔をみせてくれなくて、少し寂しいです。今の時期は、ほんとに成長のスピードが早くて、ちょっとしたことも見逃したくないなぁという気持ちでいっぱいですね。

   第一次世界大戦前夜、農村の小さな牧場で一等の仔馬が産まれる。仔馬は貧しい農夫、テッドに競り落とされ、少年アルバートの家にやってくる。ジョーイと名づけられ、アルバートの愛情を一身に受けて賢く気高い名馬へと成長する。しかし戦争がはじまり、アルバートが知らない間にジョーイはイギリス軍へと売られてしまう。フランス前線へと送られ、ドイツ軍との決戦となる。

   そもそもスピルバーグファンってこともありませんが、出る作出る作ヒットさせ、しかも評価も高いというこの監督の才能は、前々から凄いとは思っていました。が、『宇宙戦争』が駄作だったあたりから、さすがに歳をとってアイデアも枯渇してしまったか…と思っていましたが、なんのなんの。今作は、文部省選定に選ばれそうな、王道的な良作に仕上がっています。恐るべし。

   主人公となる馬ジョーイの数奇な運命をベースに、奇跡を紡ぐストーリーです。146分と長尺ですが、演出はメリハリが効いていてジョーイが戦場を疾走するかの様にあっという間でした。ジョーイが出会う人々とのドラマも、1つ1つは短くはあるものの、それも短編映画として使えそうなほどに印象的な出会いが散りばめられています。CGの技術が高かったのも、さすが監督です。

   馬ジョーイが持つ、人間らしい感情表現に「うさん臭い」という思いを抱かせなかったのは、彼に全身全霊の愛情を込めて育てた、アルバートの存在があったからかもしれません。アルバートとジョーイの良心が相乗効果を生み、出会う人々の良心を刺激し、数奇な運命さえも味方に引き寄せてしまったようでした。特にラストのやりとりがグッときます。やっぱ演出うますぎるー。

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戦火の馬 ブルーレイ(2枚組) [Blu-ray]

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◇監督:スティーブン・スピルバーグ 『E.T.』

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