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フライト (2012) USA <Flight> [film reviews]

   毎日暑くてたまりませんが、壊れていた実家リビングのエアコンに代わって新しいのがきたため、かなり楽になりました。チビ娘も毎日元気いっぱいで、脚を使って弾みをつけて、バウンサーを勢いよく揺らしています。名前にも反応するようになったし、笑顔も多いし、一緒に遊ぶのがたのしいです。離乳食も順調に進んでいて、実父母に手が掛かる分、この子がいい子にしてくれてます。

   フロリダ州オーランド発のアトランタ行き旅客機が突然制御不能となり、急降下をはじめる。墜落の大惨事は避けられないかと思われた緊迫した状況のもと、機長ウィトカーは驚異的な操縦テクニックを使って機体を不時着させ、犠牲者を最小限に食いとどめる。マスコミに賞賛され、一夜にしてヒーローとなったが、血中からアルコールが検出されたことによって、事態は思わぬ方向へと進む。

   ロバート・ゼメキス監督、久しぶりの実写作品らしいです。2000年の『キャスト・アウェイ』振りとか(allcinema)。今作はサスペンスというカテゴリーに分類されているけれど、実際はヒューマンドラマの要素が強いと思います。彼が英雄か、犯罪者かという謎は意外にも序盤で明かされており、また彼の最後の選択が勇断だったとしても、英雄と呼ぶには犯した罪が大きすぎると感じました。

   ただ、ヒューマンドラマとしては手堅い作りです。アルコール依存症のウィトカーは弱い人間で、絆されてしまう人柄も持っていたけれど、基本的に自業自得だと突き放したくなる人間でした。けれど、デンゼルの好演もあって、彼のパイロットとして、また人の父としてのプライドを感じさせ、たとえマイナスからであっても、人生の再出発は可能だという勇気を私たちに与えてくれました。

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◇監督:ロバート・ゼメキス 『コンタクト』

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きさ

冒頭の事故シーンがすごかったです。ここだけで航空パニック映画のクライマックスシーンみたいです。
ですがテーマ的にはその後の主人公の苦悩と事故調査委員会の話が中心ですね。
ラスト、ゼメキスらしく神とその前の人間というテーマが出てきます。
最近、アルコール中毒に関する西原理恵子らの本を読んだのですが、自分が中毒だと認められれば治る可能性があるのだそうですが、それが非常に難しいとか。
そのあたりがしっかり描かれていました。

by きさ (2013-07-18 06:01) 

クリス

正統派な観応えある作品でしたが、予告では英雄か犯罪者かっていうサスペンスにみえたものの、実際は犯罪者ってことがスグに描かれていて予告編への不信感がありました。ただ、最後まで観れば英雄の真の意味が判るんですけどね。そこはちょっともったいなかったなと。nice!をありがとうございました。
by クリス (2013-07-20 00:07) 

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