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ウルヴァリン:SAMURAI(2013) USA <The Wolverine> [film reviews]

   カナダの山奥でひっそり暮らすウルヴァリン(ローガン)のもとに、彼の日本の旧友・矢志田からの使者がやってくる。余命わずかの矢志田は、命の恩人ローガンに一目会いたいと言う。日本を訪れ矢志田と面会するが、彼はまもなく息を引きとってしまう。葬儀に参加したローガンは、謎の武装集団に狙われた矢志田の孫娘マリコを救う。二人で逃避行を続けるうちに、いつしか恋に落ちるが…。

   本作を観る前にたまたま広島と山陰を旅する予定があり、今作の舞台の一つとなった福山市の鞆の浦へ、ロケ地巡りにいきました。本作は鞆の浦の観光PRにも一役買っていたようで、ロケ地を巡り易いようにと、パンフレットも作られていました。鞆の浦は二度目でしたが、この地にヒュー様(笑)がいたかと思うと、同じ空気を吸えただけでも感慨深かったです(爆)ヒューの人柄がとても好き。

   一方、今作はというと、決闘シーンがコミックそのものにみえました…。そもそもコミックの映画化だし聞こえがいいようにも感じますが、実写版がコミックにみえるというのは失笑を買います。監督の前作、『3時10分、決断のとき』はとても好きだし、それ以前の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』や『17歳のカルテ』も佳作だったことから、この演出には正直、疑問を感じました。

   実績ある監督でも、コミックの実写化はむずかしいことなのかもしれません。原作ファンをたいせつにしつつ、新たな世界をみせなければなりません。バットマン三部作のような傑作も出た後となると、プレッシャーも二重にも三重にもあったかもしれません。日本人・矢志田が、息子共々自己中すぎる執念深さだったのも、日本人としては観ていて残念でした。ヒュー様は素敵でしたけどね。

The_Wolverine_03.jpg

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きさ

本作は私もちょっと。真田広之があまり活躍しないのが一番残念。
ウルヴァリンとの対決シーンはいいのですが、もうちょっと見せて欲しかったです。
日本誤解映画ファンとしてもちょっと物足りない。 最後の忍者軍団くらいかなあ。
疾走する新幹線の上でのバトルは面白かったですが。
ヒロインのTAO、福島リラはなかなか良かったです。
by きさ (2013-12-22 08:12) 

クリス

たしかに!思いのほか真田さんが弱くて残念でしたが、彼はさすがの存在感、しっかりし佇まいが感じられました。
東京のロケは、大門から新宿、新橋とめまぐるしく変わっていき、地理感を知ってると可笑しかったです。nice!をありがとうございました。
by クリス (2013-12-23 22:51) 

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