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木更津キャッツアイ / ワールドシリーズ (2006)Japan [film reviews]

普段は犬派の私も、"木更津キャッツ" 達は大好き♪2002年のTVシリーズは、私にとって初 "クドカン" 体験。ストーリーが、カーブだったりシュートだったり・・・と、直球勝負しない珍投手のような展開に、振り回されつつもどっぷりハマった。その3ヵ月後に渡英した為、真面目に観たドラマは以降1本もなく、私にとっては今もなお、"最近面白かったドラマ"といえばコレしかない。嵐が唄う主題歌、「a Day in Our Life」もCDをイギリスに持って行ったし、2002年の「日本シリーズ」も、DVDを友達に持ってきてもらった。叶うなら木更津へ、ロケ地巡りもかねて観に行きたかったくらいにファン。久々のキャッツ達との再会は嬉しかったけれど、もう "ばいばい" なのかぁ・・・と一抹の寂しさも感じていた。

 
 
余命6ヶ月のTVシリーズからしぶとく生き続けたぶっさんも、ようやく死後3年経っていて、残されたキャッツ達はそれぞれの道を歩み、バンビ以外は木更津からもいなくなった。バンビは公務員として木更津市長選挙をサポート、マスターとアニは喧嘩別れ、ウッチーにいたっては所在不明。バラバラになった(っていた)メンバーの軌跡を各々辿る為、メインに辿り着く迄に少々時間が掛かる。ぶっさんに代わって、バンビが主人公になったかと思う程(ある意味、そうなのかも)。その分、脇を飾るアノ人達のその後も、余すところなく教えてくれて嬉しい。モー子が※※と○○~?は大ショック!とか(笑)
そんなある日、バンビは「If you build it, he will come (それを作れば彼はやってくる)」という声(ぶっさん?)を聴く。「ぶっさんにちゃんと "ばいばい"いってない」ことに気づいたバンビは、皆を集め"それ" を作ろうと試みる。どうやって死んじゃったぶっさんが復活するのかとワクワクしていると、「If you build it, he will come」ってまんま「フィールド・オブ・ドリームス」やん!と、正々堂々のパクりにニヤリ。その後も、「ぶっさんは二度死ぬ」と『007』のごとくいわせたり、いくらパクっても、パクった云々の賛否が聞かれないのは、クドカンが作るキャッツワールドを、観客が懐深く自然に受け入れられている証拠な気がする。キャッツワールドに違和感さえ感じなければ、基本的にはなにやってもOKと。しかしクドカン自身がインタビューに答えていた「大きな嘘はついてない」ことが、観客が信じて何処迄もついていった理由がある気がする。オジーは生き返りまくってるけれど、誰も「オジーって死ななかったっけ?」なんてナンセンスなことはいわない。「オジーーー!!」って駆け寄って抱きついちゃう。ウルトラな展開も、 "裏" の回にきちんと理由つけて筋立ててくれるから気持ちがイイ。公助にぶっさんが○○なかったのもわかる。そしてグッとくる。うだつのあがらない、デキの余りよろしくない5人が、ネガティブトークを繰り広げているだけ---なのに毎回グッとくる。吸盤のようにひっついて離れられない魅力といったら、皆が人懐っこいし、根っこから素直なのに不器用な所が人間臭い。そういう友達って、なかなかいない。
この作品、キャッツ集大成としてもかなり濃ゆぃ"悪ふざけ" を延々とみせていき、ファンにとってはこれ以上ない楽しいひと時が過ごせます。前編映画、「日本シリーズ」程は話も飛ばない為に観やすいし。ただ、初キャッツの方には正直キツい。この世界を覗いてみたい方は、必ずTVシリーズからご覧になることをおススめします。そしてTVシリーズがいちばん面白いような気もするし。クドカン自身、映画の続編なんてちっとも考えてなかったらしいし。少々の無理が感じられるのは、感じなかったことにしておこう。だって、-マジで、ばいばい-だもんね。
寂しさも感じていた。
木更津キャッツアイ 5巻BOX

 

木更津キャッツアイ 5巻BOX

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2002/06/28
  • メディア: DVD
木更津キャッツアイ 日本シリーズ

 

 木更津キャッツアイ 日本シリーズ

  • 出版社/メーカー: メディアファクトリー
  • 発売日: 2004/04/29
  • メディア: DVD
◇監督: 金子文紀 ◇脚本: 宮藤官九郎 ◇プロデューサー: 磯山 晶 ◇企画: 濱名 一哉 音楽: 仲西 匡 ◇出演: 岡田 准一<ぶっさん> 櫻井 翔<バンビ> 酒井 若菜<モー子> 岡田 義徳<うっちー> 佐藤 隆太<マスター> 塚本 高史<アニ> 薬師丸 ひろ子<美礼先生> 小日向 文世<田渕 公助> 古田 新太<オジー> 阿部 サダヲ<猫田> 山口 智充<山口> 
 

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コメント 6

berry

出演者の名前と顔がわかるのが3分の2くらい?
まったく顔が思い浮かばない名前が3分の1でしょうか . . .
う〜ん、この映画は知らなかったです。
2002年のTVシリーズも知らないです。
でも、タイトルは微かにきいたことがあるような . . . ないような。(笑)
話の内容がよくわからないです。(笑)
野球の話?友情の話?なんだ?なんだ?と記事に引き込まれましたよ。
で、<初キャッツの方には正直キツい>にはホッとしました。(笑)
コメディタッチの映画なのですね?
by berry (2006-11-11 16:55) 

hanashinobu

コチラでの上映がないので、『シーサイドばいばい』を聞いて涙ぐんでます。笑
私はぶっさんを除いてはうっちーのファンです。
by hanashinobu (2006-11-11 20:00) 

イイ世界観なんですよね~
出来ればキャッツに混ざりたい!
円陣一緒に組みたい!
ぶっさんをぶっさんて呼びたい!
そんなシリーズなんですよね。
仰るとおり、本作から観ても何一つ面白くないのは確か、やっぱりTVシリーズ、日本シリーズ、ワールドシリーズの順番で観るのが正しいですなぁ~。
そうすれば、泣ける映画ですよコレは!!
by (2006-11-11 20:19) 

クリス

皆さん、nice!にコメントをありがとうございます♪

>berryさん
キャッツをご覧になってない方には、よく訳がわからなくても全然大丈夫です♪観ないと説明がつかないストーリー展開してますし、この記事も解る人にしか解らない・・・みたいになってしまってマス、すいません。
基本的にはコメディかな。それに青春映画ともいえますね。

>hanashinobuさん
上映がないのは寂しいですよねー!シネコン、はやく完成しないといけませんよね。私は、ぶっさん以外はバンビが好き。最近気がついたんですが、自分が思っているよりも、けっこう面食いなのかもしれない・・・。

>トチオさん
私もー!円陣組みたいですね~。そして強盗したい(笑)トチオさんもファンだって知って嬉しいです♪こういう元気があって面白いドラマが、きちんと評価されてTVドラマのレベルが上がるといいですよね。
by クリス (2006-11-12 13:59) 

はじめまして!ご訪問ありがとうございました!
木更津キャッツアイは、最近テレビの再放送を見てはまりました。ほんとにテレビシリーズはおもしろかったですね〜。しかし、最終回の最後(ぶっさんが一度息を引き取るところから先)がビデオが録画されておらず「えええーーっ!」と・・。次の日に気になってしょうがないので、シナリオ文庫を買ってきて、ぶっさんの復活を知りました。
「日本シリーズ」は観ましたよー。なんだかやりたい放題って感じで楽しかったです。「ワールドシリーズ」も観たいけど、映画館まで観に行くべきか・・。迷い中です。
by (2006-11-13 19:26) 

クリス

REiさん、こちらにもnice!にコメントをありがとうございます♪
TVシリーズが、やっぱり最高ですよね。近年まれにみる面白さ!キレの良さ!たまりません。
それにしても、息を引き取ってから先がビデオ撮れてないなんてー!そんなの絶対なしですよね。「ワールド~」は映画館行って、スクリーンの中の楽しそうな彼らを観ても損はないと思いますよ~。
by クリス (2006-11-15 00:09) 

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