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Shallow Grave film location [film locations]

イギリスにいた間、DVDが安くてマイコレクションが膨れ上がってしまいました。ケースは持っていてもかさばるからと、折をみて日本から遊びにきた友達etcに持って帰ってもらったり。帰国して、再びケースにしまおうとソフトと照らし合わせていると、何故かケースのないDVDが二枚・・・(涙)一枚は「コックと泥棒、その妻と愛人」、そしてもう一枚が「シャロウ・グレイブ」。あぁ~もう探すのメンドクサイよぉ。

「シャロウ・グレイブ」は前にもお話した(参照)、スコティッシュ映画界発展のきっかけとなった作品。フラットシェアをしていた三人(記者アレックス、医者ジュリエットと会計士デヴィッド)が募集したフラットメイト(自称作家ヒューゴ)は、越してきた夜に大金を残して変死してしまい、それをきっかけとして三人の関係が危ういものに---という、一応スリラーなのかな。

グラスゴーにいた頃、この作品のとあるロケ地に行ってきました。

シャロウ・グレイブ

 

 

シャロウ・グレイブ

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2003/11/21
  • メディア: DVD

 

 

 お馴染みScotrail に乗ってPartick(家の最寄り)からMilngavieという駅へ。乗車時間は約15分、自転車も上のように詰めます。駅を降りるとMilngavieの小さな町、そこから自転車に乗って30分は走った気がする。

 気が遠くなる程に続く上り坂、天候も思わしくなく小雨が降ったり止んだり。たしか行ったのは10月下旬、スコットランドは秋が短い為、冷え込む時期も早くコートはもう着ていました。冬は天候の思わしくない日々が続き、せっかくの美しい自然も痛々しいくらい雨風にさらされてしまいます。

辿り着いた所はMugdock Country Park という、サイクリングやピクニックに最適な公園。

右の写真、実はハイランドカウが写ってます。大型の牛もほぼ放し飼い状態。

 

Mugdock Castle という、廃墟と化したお城も公園内にあります。13世紀に建てられた建築物。

Mugdock Loch と呼ばれる大きな池もあります。実は目的地=「シャロウ・グレイブ」ロケ地はこの池だと思っていたのに、想像していた景観とかなりズレがあったんです。じゃぁ何処なのかというと、公園内にはもうそれらしい池はなく、行き詰まってしまう・・・。
もう一度地図を確認してみると、Keep Out <No Entry>の中に貯水池があることに気づきました。小雨の中、自転車を30分も漕いだ努力を無駄にしたくはないと、いけないと思いつつも踏み入ってみることに。ぬかるむ地面に靴はドロドロ、手入れのされていない草花がズボンを濡らします。
すると・・・
 
うわぁ~~~絶対にここ!と思える景観が広がり、大興奮!!めちゃくちゃテンション高くなっちゃいました f^-^;)
このロケ地は、あの四人目のフラットメイトとなった自称作家、ヒューゴの車を破棄する為に、ユアン(アレックス役)達がやってきた所。三人が懸命に押した車が、ドボーンと落ちるシーンがありましたよね、アレです。
余り身を乗りだすと柵もないし危ないんですが、遠くに気になるものがみえたんです。写真↓の真ん中辺りにみえる赤いもの。なんやろ~?とズームアップしてみると・・・
 
 ホントに車が捨てられてる!(笑)かなりウケました。
実際のロケの時はどうしたかというと、池に投げ捨てた車を、撮影後に引っ張りだそうと捜索したらしいんですが、とにかく高低差があるのと、上部の地盤が緩い為、重機等がつかえないと判断し、結局沈んだまま(今も)らしいです。写真の車じゃないと思うけど(赤じゃなかった気がします)。
 

以上、スコットランドならではの、ロケ地紹介でした。危険ですから、立入禁止の場所には絶対に立ち入らないで下さいね(苦笑)

 


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コメント 12

coco030705

こんばんは。
きれいですね~。やっぱりスコットランドの空は曇ってなくちゃいけませんよ。そうでないと、ヨーロッパ映画の雰囲気は、でないですよ。ハリウッドみたいな青い空はだめだめ。(^^)
このロケ地の池、いいですね~。蟻銀さんはほんとにすばらしい時間をすごされたんですね。帰国されて、ご自分でも実感されているんじゃないですか。
うらやましいなぁ☆
by coco030705 (2006-11-25 21:48) 

berry

またまたご無沙汰気味で . . . (苦笑)
いやいやいやいや、暗い景色ですね。(笑)
廃墟と化したお城が、更に暗い!
スコットランドのイメージがこびり付きそうです。(笑)
その貯水池まで頑張って行った甲斐がありましたね。テンションが高くなるのがわかります。赤い車だって、何という置きみやげ!?!? 映画よりスリルがあります。(笑)
by berry (2006-11-26 10:13) 

Lucy

こんばんは〜。
Keep Out <No Entry>に進入していく蟻銀さんの根性、天晴れです。
(ご無事でなにより...^^;)
あの池は、結構危険な場所だったんですね。
そして、実際に車が捨てられているあたりは、妙にリアルです。
ワケありの車かも・・・?
by Lucy (2006-11-26 22:56) 

クリス

皆さん、nice!にコメントをありがとうございまーす。

>cocoさん
確かに、曇ってないとスコットランドらしさが失われてしまいますね(^-^; 住んでいるとどうしても青い空を仰ぎたくて、晴天の日は特に充実した時間が過ごせたりします。イギリスにいた間に、遣り残したなぁって思う事柄もしばしばありますが、普段は行けない場所にも行ってみた経験は、ずっと忘れないでしょうね。そんな機会を又作りたいです。

>berryさん
やっぱりスコットランドのイメージとして、どんよりした空と数々の廃墟と化した城跡ははずせないようです・・・。私は好きな映画のロケ地巡りがとにかく好きで、よっぽど有名な観光地に行くよりも、このほうが楽しめたりすることが多々あります。

>Lucyさん
お久しぶりです♪私は元来お転婆なんで、けっこう無茶なことも平気でやってしまうのは大人になっても変わらないんですが、普通の女の子の観点から行くと、このロケ地はちょっと危なかったかもしれないです。
ワケ有りの車じゃないかと思うと、それこそ可笑しくて可笑しくて。まさか本当に落ちてる車がみれるとは思ってなかったから、最大のプレゼントでしたぁ。
by クリス (2006-11-27 21:47) 

ange

うわぁ~ここ、ここですよ~!
ほんとに見たら感動で叫びそう~。
しかし危なそう~ですね。
ああ、でもこの写真素敵です!怖さが蘇ります。
蟻銀さんはすごい!でも、ほんとご無事で良かったです(笑)
by ange (2006-12-03 23:20) 

クリス

angeさん、こんばんは。nice!とコメントをありがとうございます♪
ほんとに感動しちゃいますよね~!ベタな観光地に行くよりも、よっぽど意味があるって思っちゃいます(苦笑)
私は子供の頃からお転婆だったんで、けっこうこういうのは得意分野なんですよ~(^-^;
by クリス (2006-12-04 20:10) 

sherpa

はじめまして。昨日、シャロウ・グレイブを見たばかりで、間違いなくこの池です。すごい!よく見つけられましたね。Milngavieの近くには一度仕事では行ったことはあるのですが。じつはぼくも昔、エディンバラのロケ地の近くに住んでいたので、そのシーンは巻き戻して何度も確認してしまいました。
by sherpa (2006-12-19 23:04) 

クリス

sherpaさん、はじめましてこんにちは。
この池、良い相棒に恵まれてみつけることができました。エジンバラは、あのメインストリートを走り抜ける部分等、撮影場所になってますよね。フラットはエジンバラの設定なのに、実際の撮影はほぼグラスゴーだったそうです。自分の知ってる風景が画面に広がると、とても嬉しいですよね♪
by クリス (2006-12-21 10:50) 

sherpa

フラットの外観はエディンバラ・ニュータウンだと思うのですが...フラットの内部は違うかもしれません。映画の勉強をされていたのですか。では、当然、GilmorehillG12は知ってますよね。日本映画をやることもあり、ぼくも何度か行ったことがありますよ。
by sherpa (2006-12-22 22:31) 

クリス

sherpaさん
スイマセン、「トレスポ」とごっちゃになって訳のわからないことを書いていました。「シャロウ・グレイブ」のオープニングのストリートを駆け抜ける部分、あれはグラスゴーでした。後、フラットは中のことです、説明不足でごめんなさい o(>_<)o 専攻していたのは都市計画ですが、グラスゴーの都市復興と映画産業の関連性をリサーチしました。面白い発見がいっぱいあって、余計にスコティッシュ映画に愛着が湧くようになりました。
by クリス (2006-12-22 22:56) 

sherpa

都市計画というと日本では工学的な感じですが、グラスゴー大学のurban studiesは社会学的な研究が多いので意外な感じですよね。いや、これがスタンダードなのかな?
by sherpa (2006-12-24 20:08) 

クリス

sherpaさん、こんばんは。
そうなんです、都市計画としましたが、その中には文化、経済、社会政策、はたまた住宅、住宅地域のあるべき姿(コミュニティーとして、景観、立地、建物設備etc)を考える講義もありました。学部はSocial Scienceですから、工学系じゃありません。元々建築を専攻していた為、工学的な都市計画を勉強し、グラスゴーでは社会学的なことを学び、同じ都市をいろいろな角度からとらえることができて興味深かったですよ。
by クリス (2006-12-24 22:14) 

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