ダウト～あるカトリック学校で～ (2008) USA ＜Doubt＞：cine*blo：SSブログ

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ダウト～あるカトリック学校で～ (2008) USA ＜Doubt＞　[film reviews] [編集]

　　　最近はウィークデイがとても速く感じます。なんかこう、やってもやっても追いつかない感じ。ゴールに向かってるのに、ゴーづも同じように動いてるような。今、クライアントから依頼をもらっているシゴトはだいたい落ち着いていますが、新しいクライアントから、大きなシゴトを任せてもらえそうな雰囲気になってます。忙しくなるのかなー。嬉しいような、悲しいような^^;

　　　64年、NYのブロンクスにあるカトリック学校が舞台。厳格な校長シスター・アロイシアスに対して、自由な校風を持論とし、人望を集めるフリン神父がいた。ある日、新人教師のシスター・ジェイムズがフリン神父の不可解な動きを不審に感じ、シスター・アドイシアスに相談したことから、神父と男子生徒の "不適切な関係" を疑いはじめる。

　　　タイトルにもなっている "ダウト" が、巧みに変化しながら広まっていくという脚本が抜群にいいなと思いました。元々のダウトは、フリン神父と男子生徒の "不適切な関係" でした。それをきっかけとして、シスターたちのフリン神父へのダウト、新人シスターの校長へのダウト、校長からフリン神父へのダウトと人を変え形を変え転がり続けていきます。

　　　こうやってみると、疑惑と噂話って紙一重なんじゃないかと思いました。噂話から疑惑がたったり、疑惑が噂話となって広まったり。また、疑惑や噂話から真実を得たり、嘘だったはずなのに思いこみ続けたことにより、真実だと確信したり。そんなからくりがあるから、真実とは?　よくわらかないデキゴトも多い気が。また、タブロイドやパパラッチの世界にもみえました。

　　　今作は、どっちに転んだっておかしくない絶妙のバランスの中、危うい駆け引きがストーリーを引っ張っていたため、観ている私たちも真剣に自らのダウトを晴らしたい衝動に駆られたかと思います。それに、大女優メリル・ストリープは、（カトリックものだけに）神がかり的な迫真の演技をみせていました。いやぁ、ほんとに凄かった。今もなお、進化している女優です。

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今作は、新たなダウトを生むラストがとてもいいです。その確認のためだけに、観ても損はありません。

◇監督:ジョン・パトリック・シャンリー　『ジョン・パトリック・シャンリー』、『ジョー、満月の島へ行く』
◇出演:メリル・ストリープ　『愛と哀しみの果て』、『クライシス・オブ・アメリカ』
　　　　フィリップ・シーモア・ホフマン『男が女を愛する時』、『脳内ニューヨーク』
　　　　　エイミー・アダムス　『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』、『サンシャイン・クリーニング』
　　　　　ヴィオラ・デイヴィス　『エデンより彼方に』、『消されたヘッドライン』