Keane live @ The Centre in Vancouver 【Vol.4】

　　　"till I got a message?" が "繋がったメッセージ" にしか聴こえなくなっちゃった「Again and Again」を挟み、ついさっき「Nothing in My Way」と共に聴きたいと思っていた、Keaneの二押しソング「A Bad Dream」へ。ピアノのイントロを聴いたとき、「あぁ……!!」っと、喉元を詰まらせながら声にならない声が出てきて。また、グッと腹に落ちるくすぐったい嬉しさを感じました。

            

　　　この曲は、反戦を唄ったものです。戦いには出たけれど疲れきってしまい、自分は戦いに向かないんだと悟ります。自分を応援してくれる君には、申し訳ないと思っているけれど、恐怖と疲労に耐えられない。もう戦いを止めてもいいかな、君は許してくれるかな? と聴いたものの、その君はもう、ずっと前にいなくなってしまってたね。死んじゃったんだね・・・という内容。

　　　反戦ソングは数あるけれど、こんなにやさしくて、戦争のむなしさを伝える歌詞って、ないよなって思ってます。ティムの歌詞には、単に感情をあらわすだけじゃなくて、その背景の広がりや哲学を感じる言葉の深さがあって、作曲の才能と同じくらい高く評価しています。Keane の美メロを支えて、更に高いところに完成度を上げる職人。読書家なところも、作詞に役立ってるかも。

            

　　　そして、1枚目のアルバムから 「This is the Last Time」と、3枚目から「Spiraling」。アップビートな曲へと変わっていき、ついさっき迄 売り子をしていたジェシー のパワフルなパフォーマンスもみられます。ドラムのリッチ兄はちょっと遠いけれど、的確なリズムを刻むドラム音は、ライブパフォーマンスをピシッと引き締める効果があります。存在感、ちゃんとありますよ!

    

　　　左がティム。さっきもガッツポーズしてたけれど、ティムはキーボード叩きながらもカラダが常にロックしていて。汗ふき飛ばしながらもアタマを振り続けたり、長いアシとサイズの大きな靴を使って、所狭しとリズムを踏んだり。Keaneのライブがこの上なく素晴らしいのは、みんなそれぞれのパフォーマンスから、一生懸命この日のために唄って演奏してくれてることが、伝わるから。

コメント 1

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