再会の街で (2007) USA <Reign Over Me> [film reviews]
ここのところ食欲が旺盛なこともあって、ぷくぷくとしてきたことを自覚したため、チャリ通をはじめました。距離にして18キロ? あるかないか。1時間10分程度かけてえっちらおっちら漕いでいます。さいしょは道に迷いまくって往生したけれど、数回往復した結果、道ももうばっちり。昼の暑い時間帯はムリだけど、朝晩は気持ちのよい汗と疲労感が体験できます。ムリせず続けるぞ!!
NYのマンハッタン。歯科医のアランはある日、大学時代にルームメイトだったチャーリーをみかける。その後、再び彼と偶然遭遇し言葉を交わすが、アランのことは全く覚えていないという。9.11のテロにより妻子を失ったチャーリーは、すっかり心を閉ざしてしまっていた。チャーリーが気がかりなアランは、彼を誘って夜の街へ昔のように繰り出す。2人の距離は縮まりかけるが…。
コメディ作品やポップコーン映画が板に着いているアダム・サンドラーが今作のようなシリアスな役をやると知って、違和感を感じるんじゃないかな…、ドン・チードルの上手さと比べ、ぎこちなくみえたりしないかな…と、そんな心配をしていましたが、とんでもないとんでもない。彼、抑えるところはちゃんと抑えられる、地味だけど存在感のあるむずかしい役を、やってのけています。
よくある長編映画といえば、1時間30分から3時間くらいの尺。その中で、安易に起承転結してハッピーハッピーな終わり方をする作品には、フィクションとはいえ眉をひそめてしまいます。けれど今作は、9.11という実際にあった大事件をモチーフにして、今もなお傷が癒えることのない被害者家族にスポットをあてており、そう簡単にはいかない問題に堂々と立ち向かっています。
そして今作では、残された被害者家族に対する、まわりの人々のサポートの必要性と、普通の暮らしを送っているようで、実は残された被害者家族に癒されていくNY在住者の心の触れ合いも、みてとれました。 大都会において、人々がたすけあって暮らしていく。世の中の規律を守るだけでなく、ときに胸の内に踏み込んで本音をぶつけ合う、そんな人との繋がりを観ました。
◇監督:マーク・バインダー 『ブランクマン・フォーエバー』、『ママが泣いた日』
◇出演:ドン・チードル 『オーシャンズ11』、『ホテル・ルワンダ』
アダム・サンドラー 『ウェディングシンガー』、『スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと』
ジェイダ・ビンケット=スミス 『ALI アリ』、『コラテラル』
リヴ・タイラー 『クッキー・フォーチュン』、『スーパー!』
この作品は、やりとりが細かくて、
脚本が細かいのか?
アドリブなのか?
どっちにしても結構凄い映画だと思います。
by aneurysm (2011-08-19 09:08)
そうですね。細かな所の言葉のやりとりに、正確さというか感情の素直な揺れが感じられました。nice!をありがとうございます。
by クリス (2011-08-27 13:14)
この作品は、東北大震災の被災者の方々にも観てもらえる作品じゃないかと思ってました。
いま、他にもそんな作品がないか探しているところです。
何かあるかな?
by ken (2011-08-28 23:27)
ちょっとこれ、考えさせてください。
by クリス (2011-08-30 00:03)