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メタルヘッド (2010) USA <Hesher> [film reviews]

   さいきん、なかなかPCに向かう時間が作れないため、モレスキンの映画ノートを買いました。モレスキンは著名な芸術家たちに愛され、また映画の中でもちょくちょく出てくるんです。たとえば、アメリが探偵チックに使っていたり、『マグノリア』や『息子の部屋』といったわたしの好きな作品の中にも。ちょっとした合間にメモっていって、それが管理できるなぁいいなあと思います。

   母を亡くし、心に深い傷を負った少年、TJ。彼の父もまた、未だに悲しみから立ち直れない。そんな中、傍若無人な流れ者の青年、ヘッシャーと出会う。長髪、半裸な上、粗暴なヘッシャーはヘヴィメタを大音響で流し、目的もなく物的破壊を繰り返していた。TJははある日、ひょんなことから知り合ったスーパーの店員ニコールをたすけたことから、彼女に淡い恋心を抱くが…。
 
   『(500)日のサマー』のときは、草食系オーラ全開のトム役だったジョセフ。今作は、長髪に上半身裸というスタイルをみれば「なんかちがう」ことを一瞬にして悟ります。次元タバコをかみながら無表情に近寄ってくるヘッシャーは、トムっぽい雰囲気0。なのに違和感がありません。あぁ、これが役者なのかなぁって思いました。やっぱり可愛いのは、相変わらずですけどね。
 
   このヘッシャーの傍若無人ぶりが、今作のストーリーをグイグイとひっぱります。母を亡くし前にすすめないTJ少年と、うだつの上がらないスーパー店員のニコール。そのやり方は、十中八九ふつうの人にはついていけなくて、超やばい犯罪も犯すんだけれど、3回に1回は正しいことをしているようにみえて。それがヘッシャーにみなが心を許しちゃう、魅力なんだなあ。

   ヘッシャーとみていて思ったのは、こうしたいという願望を、実際に形にしていく人は限られていたり時間が掛かるということ。ヘッシャーのように瞬発力がある人は、人生を無駄なくやりきるタイプだなと。そのヘッシャーも大きなまちがいを起こし、そしてそれを正面から受け止めて道を正そうとする姿が、最後は晴れやかに映り。婆ちゃんとの散歩シーンは、爽快でした。

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◇監督:スペンサー・サッサー 『メタルヘッド』
◇出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット 『陪審員』、『恋のからわぎ』
     ナタリー・ポートマン 『地上(ここ)より何処(どこ)かで』、『水曜日のエミリア』
     レイン・ウィルソン 『バッド・アス!』、『スーパー!』
     テヴィン・ブロシュ― 『告発のとき』

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