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アリス・クリードの失踪 (2009) UK <The Disappearance of Alice Creed> [film reviews]

   服役中に知り合ったヴィックとダニーは、新聞の記事により目をつけた富豪の娘、アリス・クリードを誘拐することに成功する。準備していたアパートに入り、冷徹にベットに縛りつけて監禁をはじめる。身代金代金は200万ポンド。首謀者ヴィックが練り上げた計画に抜かりはなく、アリスの父との交渉もうまくいく。しかし、ひょんなことから計画が狂っていき、緊張が高まる。

   シェークスピアにどれほどの繋がりがあるかは解らないけれど、今作のような舞台劇に近い作品において、脚本も役者も安定的に秀でているのは、まぎれもなくイギリス作品だと思います。そこにはやはり、シェークスピアの時代から盛んにおこなわれた舞台という文化が強く根づいており、今もなおお手本的な教材となり続けていることは、大きな要因の1つといっていいかと。

   今作の魅力は、度重なるどんでん返しとラストに感じる地味な爽快感だと思います。誘拐犯ヴィックの相棒でありながら、誘拐されるアリスとの間に立つことになるダニーが、”なにを考えているのか解らない” ところもストーリーに惹き込ませる大きな役割かと。観た者同士が、自身の感想についてあれこれ語り合える映画の典型かもしれません。そういう作品が、好きです。
 
    重要な役割のダニー役は、素人ながらケン・ローチ監督に認められ、『Sweet Sixteen』にて主演デビューしたマーティン君。『明日へのチケット』から5年振りに観る彼は、たくましい男性になってました。やはり、成長期の変化って大きいです。『アバウト・ア・ボーイ』のニコラス・ホルト君しかり、素敵な男性になっていくのをみるのは嬉しい。がんばれ、ジェイミー・ベル!!
 
Alice-Creed-still-1.jpg 

◇監督:J・ブレイクソン 『ディセント2』(脚本)
◇出演:ジェマ・アータートン 『タイタンの戦い』、『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』
     マーティン・コムストン 『ホスピス』、『赤ずきんの森』


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