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ビトレイヤー (2013) UK | USA <Welcome to the Punch> [film reviews]

   血気盛んだった若手捜査官マックスは、大物犯罪者スターンウッドの逃走を阻止するべく一人立ち向かうが、あと一歩で膝を撃たれて捕り逃がす。3年後、隠居していたスターンウッドだったが、息子が殺されたことを知りロンドンへ戻ってくる。3年前の事件がトラウマになっているマックスは、今度こそはとスターンウッド逮捕に躍起になるが、そこには政府が関与する巨大な陰謀があった。

   『声をかくす人』の日本公開からたった6ヶ月あまりのうちに、ジェームズ・マカヴォイの新作『ビトレイヤー』が観れるとは夢にも思っていませんでした。確たる証拠はありませんが、この手の作品、イギリスの小作品は日本の配給会社の目にはなかなか止まらず、本国公開から年単位で遅れることも多いと感じていたからです。日本公開が早かったのは、リドリー・スコットのおかげかな?

   ロンドンの近代的なビルを象徴したカメラワークが、スクリーンに映えます。色彩もエレクトリックがかったグリーンというかブルーを主として、洗練されたイメージを与えます。一方でストーリーはというと、対照的にもみえる泥臭い戦いを繰り広げており、マックス vs スターンウッドの戦いが、マックス<警察<政府と規模を大きくしながらも焦点がブレずに描かれているところが秀逸です。

   また、マックスの敵がスターンウッドから思いがけず発展するーという驚きもあり、仕掛けのある脚本が魅せ場をふやします。が、幕切れは少々後味が悪かったかもしれません。マカヴォイファンとしては心身ともに傷を負ったマックスにシンパシーを感じながらも、マークストロングの存在感には圧倒されました。マカヴォイファンとしては最新作『Filth』でのリベンジを期待したいと思います。

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◇監督:エラン・クリーヴィー 『ビトレイヤー』

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コメント 2

coco030705

こんにちは。
面白い映画でしたね。ジェームス・マカヴォイもよかったんですが、その彼の良さやカッコいいところを脚本で充分表現できなかったので、ちょっとマーク・ストロングにもっていかれたって感じがしました。次回作に期待ですネ。
by coco030705 (2013-08-15 15:52) 

クリス

そうですね。脚本がヴォイ君を引立たせてくれなかったというか…。ストロングが強すぎたというか(笑)
けど、悩みもがく役が彼には似合っています。ヒーロー然とした面でもないし、人間臭い、若者臭いところがよく出ていて、彼自身はとてもよかったんじゃないかと(ひいき目ありますが)。nice!をありがとうございました。
by クリス (2013-08-24 00:48) 

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