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君と歩く世界 (2012) France | Belgium <De rouille et d'os> [film reviews]

   きょうは、チビ娘の6-7ヶ月検診へいってきました。よく太ってるとか大きいとか言われるんですが(笑) 体重8145g、身長68.2cmと、成長曲線のほぼ真ん中にいて、それは3-4ヶ月の頃から変わっていませんでした。検診はものすごく混雑していたんですが、たまたま近くにいた四ヶ月の男の子のフレンドリーなお母さんと意気投合し、連絡先を交換してきました。また会えるといいなぁ〜。

   5歳の息子との放浪を余儀なくされていたアリは、用心棒としての職を得る。ある夜、ナイトクラブの他の客と口論になっていたステファニーをたすけるが、数日後、彼女はシャチの調教中に事故に巻き込まれ両脚を失う。絶望にうちひしがれるステファニーは、ふとアリのことを思いだし連絡をとる。居心地の悪い気遣いを全くしないアリとの時間は優しく流れ、いつしか彼に惹かれていく。

   『真夜中のピアニスト』や『預言者』など、闇の世界で逞しく生き抜こうとする若者たちを描いたオディアール監督。今作では、定職のなかったアリと両脚を失ったステファニーという、世の中に対してハンデを感じながらも懸命にもがき苦しむ若い男女の行方を、静かに、そして繊細にとらえていき、最後には、生きる道の定まった二人の清々しい顔を、日常にとけ込むように映しています。

   アリもステファニーも、人生の再生や幸福への希望を胸に秘めながらも、傷つくことを恐れて心をひた隠しにします。抑えた演技が主役の二人にも求められたと思うのですが、『ロフト.』のマティアス・スーナーツルも『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』のマリオン・コティヤールも、ある意味、汚れた演技も辞さない覚悟で淡々と戦いに挑んでいた、そんな覚悟を感じました。良作です。

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君と歩く世界 [Blu-ray]

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◇監督:ジャック・オーディアール 『真夜中のピアニスト』

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コメント 2

aneurysm

最後、出来過ぎじゃなけりゃ
買ってたかも・・・・な位いい作品だと思います。
by aneurysm (2013-08-08 23:00) 

クリス

個人的には、「真夜中のピアニスト」や「預言者」のほうが好きだったかもしれません。最後は…デキすぎ感はありましたねー。nice!をありがとうございました。
by クリス (2013-08-10 00:13) 

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