ローマでアモーレ (2012) USA | Italy | Spain <To Rome with Love> [film reviews]
娘がローマ旅行中にイタリア人と婚約し、フィアンセ家族に会うためアメリカからやってきたオペラ演出家のジェリー。フィアンセの父が美声の持ち主と知り、未経験の彼をオペラ界へと引きずり込む。著名なアメリカ人建築家ジョンは、建築家の卵ジャックと出会い、恋人の親友に惹かれる彼を警告する。田舎から出てきた新妻ミリーは、美容室へいきがてら道に迷い、映画スターと出会う。
ウッディ・アレン監督がNYを飛び出びだしロンドン、バルセロナ、パリと巡ってようやくたどり着いたのがローマでした。ローマは父が元気だった頃に楽しい二人旅をした街。クリスチャンの父のため教会巡りをし、イタリア映画好きなわたしの趣味で『甘い生活』、『特別な一日』、『終着駅』、『ローマの休日』などのロケ地巡りをし、10日間じゃものたりない程に魅力溢れる街でした。
そんなローマを舞台に、ウッディはコミカルなオムニバス作品を作りました。今作に出てくるアメリカ人も、イタリア人も、流れに身を任せて思い思いに愉しみ、それぞれが帰するところへたどり着くすべてが滑稽です。ただ、ロベルト・ベニーニの突然有名になってしまうエピソードは、筒井康隆の「おれに関する噂」という短編小説にとてもよく似ているとか。これが元ネタだったりして?
わたしは、ウディとアネッタ・ベニング夫婦が、娘のフィアンセ家族に会いにローマへやってきて、フィアンセ父の美声にウディが惚れ込み、オペラ界へ身勝手に誘うエピソードが笑いのツボでした。ウディ自身の存在感や紡ぐ言葉、どもるクセ、ちょっとした仕草のすべてが冴えてます。いや、冴えないから可笑しいのか? アバンギャルドなオペラ、あれはいつ観ても笑いが絶えない気がします。
To Rome With Love [] / ローマでアモーレ [Import]
- 出版社/メーカー:
- メディア: Blu-ray
こんにちは。
ウディのユーモア全開の楽しい作品でしたね。やっぱりウディが役者として出演していると、ユーモアのヴォルテージが上がる気がします。
オペラの場面、最高におかしかったですね。ベニーニもよかった。ありえないのに、違和感なく受け入れて笑えました。さすがウディ・アレンです。
by coco030705 (2013-08-15 16:17)
こんばんは。
ウディらしい作品で、かつローマがロケーションで堪能しました。わたしも、ウディ=役者な作品が好きです。『マッチポイント』や『ギター弾きの恋』は別格ですが。nice!をありがとうございます。
by クリス (2013-08-23 20:36)