マジック・マイク (2012) USA <Magic Mike> [film reviews]
娘も11ヶ月になりました。あいかわらず保育園事情は厳しく、とうとう育児休暇を延長せざるを得なくなりました。千代田区、文京区、新宿区、江戸川区、千葉県…と範囲を広げようと検討していますが、やはり余りに遠くなると気が進まないのも事実。おチビは、名前を呼ぶと「はいっ」とキレよくこたえたり、掴まり立ちをしながら歩いたりもするように。元気に育ってくれて嬉しいです。
男性ストリップショーが人気のクラブ、"エクスクイジット"。看板ダンサーのマイクは、ダンサーとして得た資金を元に、インテリアデザインの事業をはじめる夢を持っていた。稼ぎもよく女も不自由しない毎日だったが、ある日、無職の若者アダムをストリップショーの世界へ誘い入れることに。享楽に溺れるアダムを心配する彼の姉と知り合ったマイクは、堅実な彼女に惹かれていく。
逞しくてみずみずしい裸が、ハリウッドでいちばんスクリーンに映えそうな気がするチャニング・テイタム。彼自身の体験を元にして作られた今作は、チャニングがもちろん主役を張っています。華やかな舞台と色気際立つショーを追ったカメラワークは、神憑ったソダーバーグのいつもの手腕。エロいけど、狙いましたって感じるショットが一つもないところが、彼の凄いところです。
ともすれば道をはずしそうになる、華やかなエンターテイメントの世界に身を置きながら、あくまでも金を稼ぐための手段と割りきり、ほんとうの夢を叶えようとするマイク=アメリカン・ドリームを叶える人像という印象。役者は、クラブオーナー役マシュー・マコノヒーの "中年の衰え漂う、エロ汚い金の亡者" を身体やしぐさ、言葉のすみずみから醸し出していた役作りに脱帽です。
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