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「Billy Elliot the Musical」 [Theatre]

「リトルダンサー」ロケ地巡りと共に、念願だった「Billy Elliot the Musical」に行ってきました☆(プレビュー記事はココからどうぞ)

 

三人のビリー君のうち、私が観に行った日は右のいちばん可愛い(?)彼でした!

 

 

私たちが行ったのは木曜日のマチネもある日だったけれど、昼間はバーゲン前の品定めに忙しかったから (^-^; もちろん夜の部です。

  

私達の席は、2階の前から2列目中央。チビッコが少なかったな~夜だったからかな・・・って思ってたら、オフィシャルサイトにはこんなことが書いてありました。

Like the film, Billy Elliot the Musical contains strong language and some scenes of confrontation between policemen and miners. We want to make you aware of this when booking a ticket.

As a rule of thumb, when booking tickets for parties including children, please consider the film version of Billy Elliot (rated 15) and whether this would be suitable for all members of your party, our recommended minimum age is 8.

えーそうなんやと、ビックリ。たしかに、ちぃと子供には聞かせたくない言葉とか、シーンとかあるかぁ・・・・・・と今更ながら思いました。にしても、映画もRated 15とは思わなかったなー。

 

さてさて、舞台のほうもあらすじは映画と一緒です。1984年、ダラムの炭鉱町に住むビリーは、去年母親を亡くしていた。 父親と兄は炭鉱夫(miner)、このシゴトには未来がないと感じつつ、ストライキに参加し、家計は苦しい。お婆ちゃんは最近ボケてきて、すぐ迷子になってしまう。そんな家族の板ばさみになるビリーが、ひょんなことからバレエと出会い、ハマっていき、才能を認められて、ロンドンのRoyal Academyを受けてみることに・・・。

 

舞台のほうも、しょっぱなから警官と炭鉱夫の衝突シーンがありました。ものものしい雰囲気と暗めの舞台セット、炭鉱夫の怒りがこもった歌・・・・・・と、この辺り、ちょっと普通のミュージカルっぽくないです。ただ、インパクトは大ですね。後、時代背景にすぅっと入っていける環境は、みんな整ったって感じがします。一気にあの時代にトリップするような。

 

映画のストーリーを元に、いろいろと脚色もしてました。お婆ちゃんはボケてなかった(よね?)し、若かりし頃を思い出してダンス・ダンス・ダンス♪元気なお婆ちゃん、楽しかったです。パパはちょっと存在感が映画より薄くなってて、スト破りのシーンも、けっこうサラッとしてた印象。あそこが映画の泣き所だったのにな。それと、ビリーの目の上のタンコブ的存在だった兄ちゃんも、映画よりは大人しくなってたかな。悪態はついてたけれど。

 

バレエの先生も丸くなってました。ちょっとビリーを突き放したような所が映画じゃあったのに、ミュージカル版じゃ彼を優しく抱きとめてましたもんね。スタイルもいいし、踊りにもキレがあって、でも煙草プカプカ~みたいな(それだけは変わってない(笑))デビーはちょっとぽっちゃりな女の子がやってましたが、やたら背伸びしたがる所が可愛かったです。マイケル君は踊りも上手かったし(ヘタしたらビリーよりも)、チュチュやスカートの似合うこと似合うこと!(笑)マイケル役の彼が、学校行っていじめられてないかと、ちょいと不安になりました。

 

ミュージカル版の際立った所というと、ビリーママの登場がふえた上、ビリーとママの掛け合いがえらい心に響いた所かなぁ。ビリーがママからもらった手紙をバレエの先生に読み聞かせる所も、ビリーが牛乳を直接瓶から飲もうとしてママに注意される所も、間合いが少しゆったりとした感じになって、魅せる演出になってましたね。ママの歌が又いいんです。ビリーを包み込むように唄う感じが、さすがママやねぇって。ママの登場は上記2シーンよりも多かった気がします(でも、忘れちゃいました)。

 

いろいろ脚色があったものの、台詞なんかはほとんど映画と一緒、しかもダラム訛りプンプンだったのが、かなりツボでした。これが例えばみんなに理解されやすいようにって、クイーンズイングリッシュだったりしたら、一気に冷めてしまったハズ!この前ダラムへ行った時も思ったけれど、あの辺りの人達がとても暖かく感じたのは、人柄はもとよりあの喋りにもあったと思うんです。ちょっと気軽に声掛け合って、あの長屋の前とかで下世話な喋りがしやすいというか (^-^;

 

舞台上の仕掛けも、みていてワー!ワー!!って思うものばかり。狭い舞台を縦横無尽にうまくつかってたと思います。ピーターパンばりなシーンもあったし。ストーリーが終盤になると、どこそこからすすり泣きも聞こえてきて、観客がビリーの行く末を一体となって見守っていた感じでした。ビリー君は、踊りも懸命やし歌声も可愛いし、でもどこか素人っぽい所なんかも、逆にリアルな感じがして良かったです。最後はスタンディングオベーション。

 

なんといってもビックリしたのは、開演前に「泣くかもよー?」っていったら、「そんな訳ないよ」なんていってた連れのKちゃんが涙目だったことかな(笑)ジブンでもビックリしたらしい。

 

ちなみに、私の隣やったオイちゃんは、丁度舞台設定の年代の頃、グラスゴーにいたらしく、「あの頃のグラスゴーの雰囲気は、このミュージカルの舞台、ダラムのようだった」っていってました。そうかもな~、グラスゴーも造船業とかが衰退して失業者が溢れ、街は薄ら寂しかっただろうな。「今はもっとモダンになってるよ~」とか、ひとしきり話に花が咲きました。

 

そんなこんな、思い出に残る「Billy Elliot the Musical」で☆もし観に行かれるなら、映画を観てからのほうが面白いと、私は思います。

 


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